こんにちは、黒羽です。
「一人でやっている治療院で、月商ってどこまでいけるんですか?」
最近こんな質問をよくいただきます。
結論からお伝えすると、訪問鍼灸マッサージでの月商の現実的な上限は、おおよそ130万円〜150万円あたりだと考えています。
もちろん、やり方次第で多少の差は出ますし、イレギュラーなケースでそれ以上を出す方もゼロではありません。
ただ、それが毎月安定して続くか?というと、「一人で全てをこなすスタイル」では体力的にも時間的にも、だいたいこのあたりが限界点だと見ていいと思います。
どこまでが“頑張ればいける領域”なのか?
訪問施術というのは、ただ施術するだけでなく、移動・準備・報告書・カルテの整理・電話対応・医師やケアマネとのやり取りなど、実は施術以外のタスクも非常に多い業種です。
このすべてを1人でこなしながら、売上を作っていく。
その中で「月商130万〜150万」という数字は、一つの「頑張りきった到達点」だと思います。
逆に言えば、「ここまでは一人でも到達可能である」という指標でもあります。
ただし、当然のことながらこの数字を出すには、“本気でやり切る覚悟”が必要です。
移動効率、患者数の調整、スケジューリング、報告書業務の省力化――
こうしたすべてを最大化していかないと、この数字は作れません。
なぜ「上限を知ること」が大切なのか?
大事なのは、この限界を知った上で、その先をどうするか?を考えることです。
・訪問マッサージをサポートしてくれる事務スタッフを入れるのか?
・サテライト的にパートナー施術家を抱えて、分業化を進めるのか?
・保険と自費のハイブリッドに移行して、1件あたりの単価を高めるのか?
・オンライン教材や講座など、レバレッジの効くビジネスを加えるのか?
つまり、130〜150万円という「ひとり売上の天井」に達した人ほど、
“次のフェーズ”に進む選択肢を持たなければいけないということです。
ここから先は、「技術や努力」だけではなく、
“仕組み”や“視点の切り替え”がカギになります。
限界突破とは「未来のために、今を崩すこと」
人間はどうしても、「今できること」の中だけで考えがちです。
だけど、月商100万が安定して出るようになったら、
次はそれを続けるのではなく、「崩す勇気」が求められるのです。
たとえば、
・1日15人診ていたけど、10人にして自費メニューを加えてみる
・毎日施術していたけど、週1日は営業や経営戦略の時間にする
・患者を増やすよりも、単価と満足度を上げて収益率を改善する
つまり、「がむしゃらに走る」から、「戦略的に整える」フェーズへ。
これが“ひとり治療院経営”で、本当の自由と成長を手に入れるステップになります。
まとめ:一度限界に触れて、次の世界を見よう
訪問鍼灸マッサージにおいて、月商130万〜150万は一つの“本気の到達点”です。
そこに到達するまでは、体力勝負・戦略勝負・気合い勝負の連続。
しかし、その限界に一度でも触れた人には、見える世界が変わります。
・努力ではどうにもならない部分
・効率を極めることの大切さ
・そして、「次のステージを選ぶ勇気」
“やりきった先”にしか見えない景色というのが、確かに存在します。
だからまずは、自分の限界に触れてください。
限界があるということは、そこを突破する“伸びしろ”がまだ残っているということですから。