こんにちは、黒羽です。
今日は、僕が以前から発信している
【一人で自由に稼ぐ】
という働き方について、少し違った角度からお話ししたいと思います。
一人治療院という働き方を考えたとき、おそらく多くの方が一度はこんな不安を感じるのではないでしょうか。
「一人でやっていて、病気になったらどうするの?」
「怪我をして施術できなくなったら、売上がゼロになるのでは?」
「だったら社員を雇って、自分以外でも売上が立つようにした方が安全なのでは?」
これは確かにその通りです。
一人で施術している以上、自分が長期間動けなくなれば、施術による収入は大きく減ります。
これは一人治療院の明確なリスクです。
ただ僕は、ここで少し違った見方をしています。
それは、
【自分が働けなくなるリスクだけを見るのではなく、自分が働けなくなったときに毎月いくら出ていくのかを見る】
ということです。
■ 一人だから危険、社員がいるから安心とは限らない
例えば、事業を大きくして社員を何人も雇ったとします。
自分が病気になりました。
確かに社員が施術してくれれば、事業の売上が完全にゼロになることは避けられるかもしれません。
でも、自分が病気になったからといって、
社員の給料がなくなるわけではありません。
家賃がなくなるわけでもありません。
その他の固定費がなくなるわけでもありません。
しかも、自分自身が動けない状態で、
「誰が社員を管理するのか?」
「何か問題が起きたら誰が対応するのか?」
「患者さんへの対応はどうするのか?」
「事業全体の判断は誰がするのか?」
という問題もあります。
つまり、
【人を雇えばリスクがなくなる】
わけではないんですね。
リスクの種類が変わるだけだと僕は思っています。
一人でやれば、
「自分が止まれば売上が止まりやすい」
というリスクがあります。
一方、人を増やせば、
「毎月固定費が発生する」
「人が辞める」
「採用し続ける必要がある」
「教育や管理が必要になる」
といった別のリスクが発生します。
ですから僕は、
「どちらがノーリスクなのか?」
ではなく、
【自分はどちらのリスクなら受け入れられるのか?】
で考えています。
■ 僕が一番怖いのは「固定費」です
僕の場合、できるだけ固定費を持たないことをかなり大切にしています。
なぜなら売上というのは、自分で完全にコントロールできないからです。
患者さんが減ることもあります。
制度が変わることもあります。
自分が体調を崩すこともあります。
景気が悪くなることもあります。
でも固定費は、こちらの事情に関係なく毎月やってきます。
特に人件費は大きな固定費です。
さらに人を雇うと、お金以外のコストも発生します。
採用する時間。
教育する時間。
管理する時間。
スタッフとのコミュニケーション。
人間関係。
退職。
採用のやり直し。
そして精神的なストレス。
こういったものは損益計算書には出てきませんが、実際に経営している人間にとっては非常に大きなコストです。
僕自身も人を雇った経験があります。
その経験もあって、僕は
【できるだけ一人で完結できる事業】
の方が自分には合っているという結論になりました。
単純に僕は人を管理するのが得意ではありません。
人のことが気になってしまいますし、自分のペースで仕事ができなくなることもストレスになります。
それなら最初から、
「人を管理しない」
という選択をしてしまった方が僕には楽なんですね。
■ 訪問鍼灸・訪問マッサージは「小さく経営する」と相性がいい
僕は訪問鍼灸・訪問マッサージという仕事は、一人経営とかなり相性がいいと思っています。
大きな店舗を構えなくてもできます。
豪華な内装も必要ありません。
高額な設備を大量に揃える必要もありません。
やり方次第では、自宅の一室などを事業所として出張専門で行うこともできます。
つまり、
【固定費をかなり小さくできる】
ということです。
もちろん一人でやるなら、その代わり営業力やマーケティング力は必要になります。
患者さんが来るのを待っているだけでは難しいでしょう。
しかし、自分で患者さんを獲得する力を身につけてしまえば、
「自分一人が豊かに生活するために、会社をどこまで大きくする必要があるのか?」
という話になります。
僕はここをよく考えます。
年商を大きくすることが目的なら、人を増やした方がいいでしょう。
一人でできる施術数には限界がありますから。
でも、
【自分が自由に生活するためのお金を稼ぐ】
ことが目的なら、必ずしも会社を大きくする必要はありません。
ここを混同しない方がいいと思っています。
■ 人は「辞めるもの」と考えておく
もう一つ、人を雇うのであれば僕は、
【人はいずれ辞める可能性がある】
という前提で考えた方がいいと思っています。
社員だからずっといてくれる。
業務委託だから長く付き合える。
残念ながら、そうとは限りません。
どれだけ良い人でも、本人の人生があります。
家庭環境が変わるかもしれません。
独立するかもしれません。
引っ越すかもしれません。
もっと条件の良いところへ行くかもしれません。
これは経営者側では完全にはコントロールできません。
だから僕だったら、
【誰かが辞めた瞬間に困る事業】
にはなるべくしません。
基本的には自分一人でも成立する。
良い業務委託の先生などがいれば、一部をお願いする。
でも、その方がいなくなったとしても事業そのものは成立する。
僕なら、そのくらいの距離感が一番気楽です。
■ では「自分が病気になったらどうするのか?」
ここで最初の話に戻ります。
一人でやる最大の不安は、
「自分が動けなくなったらどうする?」
ということですよね。
僕はこれに対して、一つの方法だけで対策しようとは考えていません。
まず固定費を極限まで小さくする。
次に、ある程度の生活防衛資金を持っておく。
そして訪問施術以外の収入源も少しずつ作っておく。
例えば、
自分が直接施術しなくても得られる収入。
本業とは別の事業収入。
コンテンツなどから得られる収入。
資産から得られる収入。
こういったものです。
僕がよく
【収入の柱は複数あった方がいい】
と言っているのは、このためでもあります。
ただし僕の場合は、
【人を増やして訪問施術の売上を増やす】
ことだけを収入分散とは考えていません。
同じ訪問施術という事業の中だけで人を増やすよりも、
【まったく別のところからお金が入ってくる仕組みを持つ】
方が僕は好きです。
イメージとしては、
【固定費の小さい本業+別の収入の柱】
です。
これなら本業で何かあったときにも、すべての収入が同時にゼロになる可能性を下げられます。
■ 「健康管理」も経営だと思っています
そして意外と忘れられがちなのがこれです。
一人で仕事をするなら、
【自分自身の健康管理も事業の一部】
だと思っています。
自分が倒れたら売上が止まる。
だったら、倒れる確率をできるだけ下げる。
規則正しい生活をする。
睡眠をきちんと取る。
無理な働き方をしない。
食生活にも気をつける。
怪我につながりやすい行動もできるだけ避ける。
これも立派な経営上のリスク管理だと思います。
僕はむしろ、
「自分が健康でなければ仕事ができない」
という環境だからこそ、健康を大切にするようになるというメリットもあると思っています。
そもそも何のためにお金を稼ぐのかという話です。
事業をどんどん拡大して年商が大きくなった。
でもストレスだらけ。
毎日忙しい。
自由な時間がない。
体調も悪い。
好きなこともできない。
僕はそれでは、あまり意味がないと思っています。
お金は人生を豊かにするための道具です。
お金を増やすために人生そのものを犠牲にしてしまったら、本末転倒です。
だから僕が大切にしているのは、
【売上の最大化ではなく、人生全体の最適化】
です。
■ 「大きくすること」だけが経営ではない
世の中では、
社員を増やした。
店舗を増やした。
年商○億円になった。
という話の方が目立ちます。
もちろん、それを目指すのも素晴らしいと思います。
人を育てることが好き。
組織を作るのが好き。
大きな会社を作りたい。
そういう人なら、どんどん挑戦すればいいと思います。
でも全員がそこを目指す必要はありません。
僕のように、
人の管理はしたくない。
自分のペースで働きたい。
自由な時間が欲しい。
必要なお金があれば十分。
好きなことをして暮らしたい。
という人間もいます。
だったら無理に会社を大きくする必要はありません。
むしろ、
【人を増やすことを前提にしない経営】
があってもいいと思っています。
自分一人でも成立する。
固定費は小さい。
利益はきちんと残る。
別の収入源もある。
ある程度の資産も持っている。
そして自由な時間がある。
僕はこういう状態の方が好きです。
だから、
「一人治療院は、自分が病気になったら終わりだから危険」
と単純には考えていません。
確かにリスクはあります。
でも社員を何人も抱えることにも別のリスクがあります。
大切なのは、
【リスクをゼロにすることではなく、自分がコントロールしやすいリスクを選ぶこと】
だと思います。
そして最後は、
「どちらの方が儲かるのか?」
だけではなく、
【自分はどんな人生を送りたいのか?】
ここから逆算して事業を作ればいいのではないでしょうか。
売上規模は小さくても、
固定費が少ない。
利益が残る。
ストレスが少ない。
健康でいられる。
自由な時間がある。
好きなときに好きなことができる。
僕にとっては、こちらの方がよほど「成功」に近いです。
大きくする経営も正解。
小さく強く経営するのも正解。
重要なのは、世間一般の成功ではなく、
【自分にとって何が一番幸せなのか】
だと思います。
僕はこれからも、
「一人で自由に稼ぐ」
という方向を選びたいと思っています。
それでは、また。