こんにちは、黒羽です。
つい先日のことです。
天気の良い日に車を運転していたら、
前をオープンカーが走っていました。
屋根を開けて、
気持ちよさそうに走っている。
その日は本当に天気が良くて、
「うわ、これは気持ちいいだろうなぁ」
と思ったんですね。
ちょっと羨ましくなりました。
海沿いなんかをオープンカーで走ったら、
かなり気持ちいいでしょうね。
で、その直後です。
僕の悪い癖が出ました(笑)
「でもこれ、コスパどうなんだろう?」
と考えてしまったんです。
せっかく気持ちよさそうなオープンカーを見ているのに、
購入価格はいくらなのか。
普通の車より高くないのか。
維持費はどうなのか。
屋根を開けられる日は年間何日あるのか。
雨の日は当然開けられない。
真夏は暑すぎる。
冬は寒い。
高速道路は風がすごそう。
荷物もあまり積めない。
車種によっては2人しか乗れない。
そう考えていくと、
「これ、本当にコストに見合ったリターンがあるのか?」
という疑問が出てきました。
ということで今回は、
「オープンカーはコスパが良いのか?」
という、どうでもいいようで意外と奥が深いテーマを考えてみたいと思います。
■そもそも、なぜオープンカーに乗るのか?
まず考えたのがこれです。
普通に移動するだけなら、
屋根はあった方がいいですよね。
雨を防げる。
暑さを防げる。
寒さを防げる。
紫外線も防げる。
静か。
荷物も積める。
人も乗せられる。
つまり、
「A地点からB地点まで快適に移動する」
という車本来の機能だけで考えれば、
わざわざ屋根を開ける必要はありません。
むしろ屋根はあった方が合理的です。
では、なぜオープンカーを買うのでしょうか。
最初に思いつくのは、
「目立ちたいからじゃないの?」
ということです(笑)
言い方は悪いですが、
「ちょっとイキりたい」
「カッコよく見られたい」
「オープンカーに乗っている自分が好き」
という人も、もちろんいるでしょう。
実際、オープンカーは普通の車より目立ちます。
信号待ちでも目に入りますし、
街中を走っていても存在感があります。
僕自身も今回、
普通の車だったら気にも留めなかったでしょう。
オープンカーだったから、
「おっ、いいな」
と思ったわけです。
ですから、
「人からどう見られるか」
という所有欲や自己表現も、
価値の一つなのだと思います。
ただ、調べたり考えたりしてみると、
それだけでもないんですよね。
むしろオープンカー最大の価値は、
「移動そのものが娯楽になること」
なんじゃないかと思いました。
■同じ道路なのに体験が変わる
普通の車で海沿いを走る。
オープンカーで海沿いを走る。
目的地は同じです。
走っている道路も同じ。
到着時間だって、
ほとんど変わらないでしょう。
でも、
「体験」はかなり違います。
風が入ってくる。
海の匂いがする。
空が見える。
木々の匂いがする。
気温の変化を感じる。
周囲の音も聞こえる。
つまり、
車の中から景色を見るのではなく、
景色の中に自分が入っていく感覚になる。
これは普通の車では、
なかなか得られない体験だと思います。
そう考えると、
オープンカーというのは、
単なる移動手段ではないんですよね。
ある意味、
「走るレジャー」
です。
バイクに近いのかもしれません。
バイクだって、
「雨に濡れるし危ないし荷物も積めないし、車の方が便利じゃない?」
と言われたら、その通りです。
でもバイクが好きな人からすれば、
「いや、そういうことじゃない」
となりますよね。
オープンカーも同じなのでしょう。
■とはいえ、日本でオープンにできる日は意外と少ない
ただですね。
ここから再び僕のコスパ脳が動き始めます(笑)
「じゃあ、その最高の体験って年間何回できるの?」
という話です。
日本はなかなか厳しいですよね。
まず梅雨があります。
雨が降れば基本的に屋根は開けられません。
そして夏。
昔ならまだ良かったかもしれませんが、
最近の日本の夏は本当に暑い。
35℃を超えるような真夏の日中に、
「よし!今日は屋根を開けよう!」
とは、なかなかならないと思います。
むしろ、
「頼むから屋根閉めてくれ」
となりそうです(笑)
エアコンを効かせて、
直射日光を避けたい。
信号待ちになれば風も止まります。
頭の上から強烈な日差し。
紫外線もあります。
そう考えると、
真夏の日中はオープンカーにとって最高の季節ではなく、
むしろ厳しい季節でしょう。
そして冬。
もちろん暖房やシートヒーターなどを使えば、
冬でもオープン走行を楽しめるそうです。
むしろ冬の晴れた日が好きという人もいます。
ただ、
誰でも快適かと言われれば、
やはり普通の車より条件を選びます。
結局、一番気持ちいいのは、
春。
秋。
初夏の早朝。
夏の日没後。
冬の晴れて風の弱い日。
こういったタイミングでしょう。
さらに、
雨が降っていない。
風が強すぎない。
花粉がひどくない。
渋滞していない。
景色のいい場所。
などの条件まで加えていくと、
「最高!」
と思える日は、
年間を通して意外と限られている気がします。
■しかも実用性では普通の車に負ける
さらにコスパを考えていくと、
オープンカーには弱点があります。
車種にもよりますが、
2人乗りが多い。
荷物があまり積めない。
屋根を収納すると、
さらに荷室が狭くなる場合もある。
幌なら経年劣化も気になる。
静粛性でも普通の車より不利になりやすい。
防犯面も気になります。
そして何より、
同程度の実用車と比較すると、
趣味性の部分にお金を払うことになります。
家族4人で旅行に行きたい。
子どもの送迎をしたい。
スーパーで大量に買い物したい。
仕事にも使いたい。
大きな荷物を積みたい。
こういう用途なら、
SUVやミニバン、普通のセダンやハッチバックの方が、
圧倒的に便利でしょう。
そう考えると、
「金銭的なコスパ」
「実用性」
という物差しだけなら、
僕の中では答えはかなり明確です。
オープンカーは、
おそらくコスパの良い乗り物ではありません。
■じゃあ、オープンカーを買う人は損しているのか?
ところがですね。
ここまで考えていて、
ふと思ったんです。
「そもそもコスパで判断すること自体が間違っているんじゃないか?」
と。
たとえば旅行。
10万円使って旅行に行ったとします。
帰ってきたら、
手元には何も残りません。
10万円はなくなっています。
資産価値だけ考えれば、
10万円をオルカンやS&P500に入れておいた方が合理的かもしれません。
では旅行は無駄なのか?
違いますよね。
美味しいものを食べる。
これもそうです。
1万円の料理を食べても、
翌日にはなくなっています。
1,000円の食事でも、
お腹はいっぱいになります。
では残り9,000円は無駄なのか?
これも人によります。
映画。
ライブ。
ゴルフ。
キャンプ。
高級時計。
趣味のカメラ。
バイク。
スポーツカー。
全部そうです。
機能だけで比較したら、
「もっと安いものでいいじゃん」
となります。
でも、
人生って、
それだけじゃないんですよね。
■お金の「リターン」はお金だけではない
僕は普段、
資産形成だったり、
お金を増やすことだったり、
「無駄なお金を使わない」
という話をよくします。
だからこそ、
僕自身もついつい何でもコスパで考えてしまいます。
10万円払うなら、
10万円以上の価値があるのか。
100万円払うなら、
どれくらい使うのか。
車ならリセールはどうなのか。
そんなことを考えてしまう。
もちろん、
これは大切な考え方です。
何も考えずに浪費していたら、
いつまで経っても資産は増えません。
でも一方で、
何でもかんでも金銭的なリターンだけで判断してしまうと、
「何のためにお金を貯めているんだ?」
という話にもなります。
僕はここが結構大事だと思っています。
お金には、
「増やす」
という役割があります。
同時に、
「人生を楽しくする」
という役割もあります。
オープンカーを買って、
年間30回しか屋根を開けなかったとしても、
その30回が、
「いやぁ、最高だな」
と思える時間なら、
本人にとっては十分なリターンなのかもしれません。
■年間30日しか使わないから「もったいない」は本当なのか?
たとえば、
仮にオープンカーを普通の車より100万円高く買ったとします。
そして5年間乗る。
オープン走行を本当に楽しめた日が、
年間30日だったとします。
5年間で150日。
単純計算すると、
100万円÷150日。
1日あたり約6,700円です。
「高っ!」
と思う人もいるでしょう。
でも逆に、
最高に気持ちいいドライブ体験が1回6,700円。
そう考えると、
「それならアリ」
と思う人もいる。
ここなんですよね。
コスパって、
結局その人が何に価値を感じるかによって変わります。
僕が6,700円の価値を感じなくても、
車が大好きな人なら、
2万円の価値を感じるかもしれません。
逆もあります。
僕がお金を払いたいものに対して、
「そんなものにお金使うの?」
と思う人もいるでしょう。
だから本当は、
「オープンカーはコスパが良いですか?」
という質問自体、
答えがないんですよね。
■資産形成でも「使う力」はかなり重要
僕は資産形成をするうえで、
貯めること。
増やすこと。
これはもちろん大切だと思っています。
でもある程度資産ができてきたら、
もう一つ必要になる能力があります。
それが、
「上手に使う力」
です。
これは意外と難しい。
資産形成を長くやっていると、
お金を使うことに抵抗が出てくる場合があります。
10万円使ったら、
「この10万円を20年間運用していたら……」
なんて考え始める(笑)
100万円の車のオプションを付けるくらいなら、
「100万円を年5%で運用したら……」
なんて計算する。
もちろん、
そういう考え方のおかげで資産が増えた面もあります。
ただ、
人生には期限があります。
70歳になって、
資産5,000万円。
でも、
「若い頃にもっと遊んでおけばよかった」
となっても、
時間は戻ってきません。
だから僕は、
無駄遣いを減らすことと、
自分が本当にやりたいことにお金を使うことは、
まったく別の話だと思っています。
■コスパが悪い=買ってはいけない、ではない
オープンカーは、
実用性だけなら、
おそらく普通の車に負けます。
金銭的な効率だけなら、
コスパが良いとは言いづらい。
使える季節も限られる。
天気にも左右される。
荷物も積みにくい。
人も乗せにくい。
維持する手間もある。
それでも、
天気の良い春の日に、
屋根を開けて、
好きな音楽を流しながら、
海沿いを走る。
その瞬間に、
「これ買ってよかったなぁ」
と思えるなら、
それでいいのかもしれません。
むしろ趣味って、
そういうものですよね。
合理性だけで趣味を選び始めたら、
ほとんどの趣味は成立しません。
■もし僕が買うなら、いきなり買わない
とはいえ、
僕だったらいきなりオープンカーを買うことはしないと思います(笑)
まずレンタカーですね。
春の天気の良い日に借りる。
海沿いを走ってみる。
山道も走ってみる。
できれば夏にも借りてみる。
冬にも試してみる。
そして、
「これは最高だな」
と思えるか確認する。
さらに重要なのは、
屋根を閉めた状態でも乗りたい車なのか?
ということです。
オープンにできることだけが魅力で、
屋根を閉めたら特に好きでもない。
これだと、
かなり後悔しそうです。
逆に、
屋根を閉めていてもカッコいい。
運転していて楽しい。
そして条件が良い日は屋根を開けられる。
そういう車なら、
所有する満足度も高いでしょう。
要するに、
「買うか、買わないか」
の二択にする必要はないんですよね。
まず体験してみればいい。
これは車に限らず、
高額なものを買うときには結構使える考え方だと思います。
■そして僕が今回一番考えたこと
今回、
たまたま道路でオープンカーを見て、
「気持ちよさそうだな」
と思ったところから、
「でもコスパ悪くない?」
というところまで考えてしまいました(笑)
ただ、最終的には、
オープンカーそのものより、
「お金を何のために使うのか」
という話に行き着きました。
資産を増やすことは大切です。
無駄な固定費を減らす。
不要な保険を見直す。
手数料の高い金融商品を避ける。
長期で資産運用する。
収入を増やす。
こういうことは、
これからもやった方がいいと思います。
でも、
それによって生まれた余裕を、
全部さらに投資に回して、
また増やして、
さらに増やして……
それだけで人生が終わったら、
少し寂しいですよね。
資産形成の目的は、
「通帳や証券口座の数字を最大化すること」
ではないはずです。
自分がやりたいことを、
お金を理由に諦めなくてもいい状態を作る。
行きたい場所に行ける。
食べたいものを食べられる。
働きたくない日は休める。
家族との時間を取れる。
好きな趣味を楽しめる。
そして、
もし本当に欲しいのであれば、
オープンカーに乗って、
天気の良い日に海沿いを走る。
そういう選択肢を持つために、
お金を増やしているのだと思います。
だから、
「コスパが悪いから買わない」
ではなく、
「自分にとって、その体験にいくら払えるのか?」
で考える。
これが大事なのかもしれません。
■結論、オープンカーはコスパが悪い。でも……
僕なりの結論です。
オープンカーは、
金銭的なコスパだけなら、
たぶん悪いです(笑)
実用性でも普通の車に負ける。
年間を通して、
最高の状態で屋根を開けられる日は限られる。
それでも、
その限られた日に得られる体験に大きな価値を感じる人なら、
十分買う意味がある。
つまり、
「コスパが悪い=価値がない」
ではないということです。
そしてこれは、
人生全般に言える気がします。
若いうちの旅行。
家族との時間。
趣味。
美味しい食事。
好きな車。
行ってみたかった場所。
やってみたかったこと。
こういうものを全部、
「それ、何%のリターンがあるの?」
で考え始めたら、
人生はかなりつまらなくなります。
だからこそ、
普段はしっかり働いて、
無駄な支出を減らして、
資産形成をして、
お金に余裕を作る。
そして、
「ここには使いたい」
というものには、
ちゃんと使う。
僕はこのバランスが一番いいと思っています。
ちなみに今回の件で、
僕自身も一度くらい、
天気の良い日にオープンカーを借りて、
海沿いを走ってみたくなりました。
買うかどうかは……
その後ですね(笑)
ではまた。