こんにちは。
今日は少し踏み込んだ話をしたいと思います。
訪問鍼灸マッサージ師として活動していると、一度は所得補償保険の案内を見たことがあると思います。
所属団体から案内が届いたり、
勉強会で紹介されたり、
知り合いの先生から勧められたり、
保険代理店から説明を受けたり。
「病気やケガで働けなくなった時のために入っておきませんか?」
そんな話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
確かに個人事業主は、自分が働かなければ売上が立ちません。
会社員のような傷病手当金も原則ありません。
だからこそ所得補償保険は魅力的に見えます。
私も最初は、
「これは入っておいた方が安心だな」
と思っていました。
しかし、制度や仕組みを調べれば調べるほど、別の考え方を持つようになりました。
それは、
「所得補償保険は思っているほどコストパフォーマンスが良くないことがある」
ということです。
誤解しないでいただきたいのですが、私は所得補償保険そのものを否定しているわけではありません。
実際に役立つケースもあります。
ただ、多くの先生が内容を十分理解しないまま加入しているように感じます。
例えば、
働けなくなったらすぐお金が出ると思っていませんか?
実際には免責期間といって、一定期間は給付が始まらない商品もあります。
また、
「腰を痛めて1か月休業した」
というケースでも、思ったように補償されないことがあります。
さらに長年払い続ける保険料を計算したことはあるでしょうか。
月5,000円なら年間6万円です。
10年で60万円。
20年で120万円です。
月1万円なら20年で240万円になります。
問題は、その支払ったお金に対して、本当に十分な価値を受け取れるのかということです。
ここで考えていただきたいのです。
もし毎月5,000円や1万円を払い続ける余裕があるなら、そのお金を生活防衛資金として積み上げたらどうなるでしょうか。
あるいは公的制度について学んだらどうでしょうか。
高額療養費制度。
障害年金。
労災特別加入。
こうした制度を知らないまま保険だけを検討するのは、少しもったいない気がします。
実は、本当にお金に強い人ほど、
「どの保険に入るか」
よりも先に、
「どんな制度が使えるのか」
を調べています。
なぜなら制度は保険料を払わなくても利用できる場合があるからです。
私が伝えたいのは、
「保険に入るな」
ではありません。
「保険の前に考えるべきことがある」
ということです。
公的制度を知る。
生活防衛資金を持つ。
必要な保障額を計算する。
そのうえで、本当に必要な保険だけを選ぶ。
この順番の方が、お金は残りやすくなります。
家族を守りたい。
将来に備えたい。
そう思うことは素晴らしいことです。
だからこそ、
不安だから契約するのではなく、
理解してから選ぶ。
そんな考え方を持っていただけたらと思います。