こんにちは、黒羽です。
今日は少し真面目な話をします。
訪問鍼灸・訪問マッサージの業界では、
不正請求やキックバック(紹介料)の問題が各地で指摘されています。
実際に
・行政処分
・療養費の返還命令
・業務停止
・刑事事件
に発展したケースもあります。
もちろん、ほとんどの先生は
真面目に施術をされていると思います。
ただ、業界の中にいると
「それはさすがに危ないですよ…」
という話を耳にすることもあります。
今日は、
実際に問題になりやすい事例を少し共有します。
知らないうちに巻き込まれないためにも、
参考にしてもらえたらと思います。
まず一つ目は
患者紹介のキックバック(紹介料)です。
例えば、
老人ホームやケアマネージャーから
患者を紹介してもらう見返りとして
・現金
・商品券
・謝礼
などを渡してしまうケースです。
中には
「患者1人につき〇円」
という形で
実質的に紹介料のようになっている例もあります。
こうした行為は、
医療や介護の中立性を損なう可能性があり、
問題視されています。
また別のケースでは、
「自己負担はゼロにします」
という営業をして
患者を集めている事業者もあります。
これは、本来必要な自己負担分を
事業者が肩代わりする形になります。
一見すると患者にとって
メリットがあるように見えますが、
制度の趣旨から外れる可能性があり、
トラブルの原因になることもあります。
さらに行政の監査などで
問題になりやすいのが
療養費の請求内容です。
例えば、
・実際には訪問していない日の請求
・1回しか訪問していないのに複数回訪問したような記録
・ほんの数分(3分程度)の対応なのに施術として請求
(施術時間に明確な決まりはありませんが、社会通念上、短時間で施術と言うのはかなり非常識と考えられるケースがあります)
といったケースです。
また、訪問鍼灸・マッサージで
保険を利用する場合には
医師の同意書が必要になります。
この同意書に関しても
・日付の改ざん
・診察していないのに同意書を作成
・古い同意書を使い続ける
といった問題が
指摘されることがあります。
当然ですが、こうした行為は
発覚すると
・療養費の返還
・受領委任の取り扱い停止
・業務停止
・場合によっては刑事責任
といった大きなリスクにつながります。
そしてもう一つ怖いのが、
不正は一度やると麻痺してしまうことです。
最初は
「今回だけなら…」
「院長がやっているから…」
「他のところもやっているから…」
そんな軽い気持ちだったとしても、
それが続くと感覚が麻痺してしまいます。
そして気づけば
それが普通になってしまうのです。
さらに周りでも同じことが起きると、
「みんなやっているから大丈夫」
という空気が生まれ、
悪い連鎖反応が広がっていきます。
そうして気づいた時には、
もう後戻りできないところまで
泥沼にはまってしまうケースもあります。
訪問マッサージは
高齢者の在宅生活を支える
とても大切な仕事です。
だからこそ
・短期的な売上
・無理な営業
・グレーな方法
ではなく、
長く信頼される事業所づくり
が何より大切だと僕は思っています。
それではまた。