こんにちは、黒羽です。

今日は、訪問鍼灸・訪問マッサージをしていると
実際によくある出来事についてお話します。

それは、

「訪問したら患者さんがいなかった」

というケースです。

訪問の仕事をしていると、これは本当によくあります。

例えば

・病院に受診していた
・買い物に行っていた
・家族と外出していた
・デイサービスに行っていた

など、理由はいろいろです。

そして、その時に
患者さんやご家族に電話をすると、

「今日はちょっと帰るの遅くなりそうだから
やったことにしておいていいですよ。

と言われることがあります。

本人としては
悪気なく言っていることがほとんどです。

むしろ

「せっかく来てもらったのに申し訳ない」

という気持ちで
そう言っている場合もあります。

ですが、

これは絶対にやってはいけません。

もし、施術をしていないにもかかわらず
請求してしまった場合、

それは

明らかな不正請求になります。

たとえ患者さん本人が
「やったことにしていい」と言ったとしても、

制度上は
不正請求に加担する形になるのです。

そして、こういう出来事は
施設でも同じように起こります。

患者さんの部屋に行ったら

・病院に受診していた
・外出していた
・別の予定が入っていた

ということは、実際によくあります。

そして現場では、
介護スタッフの方はとても忙しく、

私たち訪問マッサージの施術を
ずっと見ているわけではありません。

また患者さん自身も、

「今日は施術を受けたかどうか」

を正確に覚えていない場合もあります。

つまり、もしこちらが
やったことにして請求してしまえば、
そのまま通ってしまう可能性もある
ということです。

ここが一番怖いところです。

もし悪魔の心になって

施術していないにもかかわらず
請求してしまったら、

それは完全に
不正請求です。

そして怖いのは、

一度やると麻痺してしまうことです。

最初は

「今回だけ…」

だったとしても、

一度成功すると

「バレなかった」

という経験になります。

この感覚は、
よく万引きに例えられます。

最初は

「絶対にやってはいけない」

と思っていても、

一度成功すると

「もう一回くらいなら…」

という気持ちが出てきてしまう。

そして、それが
だんだん普通になっていくのです。

さらに、

「院長がやっている」

「他の事業所もやっている」

そんな話を聞くと、

「自分もやってしまおう」

と考えてしまう人も出てきます。

こうして
悪い連鎖反応が起きます。

気がつけば、

最初は小さなことだったのに
どんどん泥沼にはまってしまう。

そして発覚した時には

・療養費の返還
・受領委任の停止
・業務停止
・場合によっては刑事事件

という大きな問題になることもあります。

訪問マッサージは
在宅で困っている高齢者を支える
とても大切な仕事です。

だからこそ、

「バレなければいい」

この考え方だけは
絶対に持たないことが大切だと思います。

一度でもそこに足を踏み入れると、
気づかないうちに感覚が麻痺してしまいます。

長く続く事業所というのは、

派手な営業よりも
当たり前のことを当たり前にやること
積み重ねているところだと僕は思います。

それではまた。