こんにちは。黒羽です。
訪問鍼灸マッサージの業界を見ていると、
よく感じることがあります。
それは、
「どうやったら少しでも多く請求できるか」
という発想の人が
意外と多いということです。
つまり、
小さな加算をどう積み上げるか。
どうすれば小銭を増やせるか。
という考え方です。
例えば温罨法。
遠赤外線機器を使うこともありますが、
温湿布でも成立します。
しかし、
発想が“せこい方向”に行く人は、
「缶コーヒーで温めればいいんじゃないか」
という極端な考え方まで出てきます。
普通は考えません。
でも、
小銭を取りに行く思考になると、
そういう方向に発想が動いてしまうんです。
昔で言えば、
往診料を稼ぐために
午前と午後で施設を行ったり来たりする。
そんな話もありました。
現在でも、
変形徒手矯正術と温罨法の併用はできませんが、
体幹だけ温罨法を行い、
四肢は変形徒手矯正術を行う
という“裏技”的な話を聞くこともあります。
もちろん、
保険者への確認が前提になりますし、
すべてが違反というわけではありません。
しかし重要なのは、
乱用すればするほどリスクが高まる
という点です。
ここで少し例え話をします。
もしあなたがスタッフを雇っていて、
やたら有給休暇を使いまくる。
残業をして残業代を稼ぎまくる。
会社の飲み会には参加しない。
その上で「飲み会は残業代出るんですか?」と言う。
そんなスタッフがいたら
どう思いますか?
正直、
「ちょっとこの人は…」
と思いますよね。
場合によっては、
排除したくなるかもしれません。
実はこれと同じことが
保険者側でも起きています。
あまりにもやりすぎる治療院は、
「ここ一回調べてみようか」
となります。
つまり、
個別指導の対象になりやすくなる
ということです。
例えば、
鍼灸とマッサージの併給がやたら多い。
他院に比べて請求額が異常に高い。
加算の頻度が突出している。
こういった治療院は、
目立ちます。
そして一番重要なのはここです。
目立つ=リスクが上がる
ということです。
制度というのは、
グレーゾーンを攻めるほど
危険度が上がります。
短期的には利益が増えるかもしれません。
でも長期的には、
調査
返還
指導
信用低下
というリスクが出てきます。
私は個人的に思います。
一番理想なのは、
目立たないこと
です。
自然な請求。
適正な施術。
常識的な範囲。
これが結果的に
一番安全で長く続きます。
小銭を取りに行くほど、
リスクは大きくなります。
逆に、
堅実にやるほど、
安定します。
長く続ける仕事だからこそ、
派手さより安定。
これが大事だと感じています。