こんにちは。黒羽です。
仕事をしていると、
つい当たり前のように使ってしまう言葉があります。
業界用語です。
以前、施設で担当の職員さんがいるか確認したときに、
「席空きです」
と言われたことがあります。
おそらく「席を外しています」という意味だったのだと思います。
でも外部の人間からすると、
正直かなり分かりづらいです。
これは決してその人が悪いという話ではありません。
業界の中では通じる言葉だからです。
でもここに、大きなポイントがあります。
身内で通じる言葉と、外部に伝わる言葉は違う
ということです。
私たち訪問鍼灸マッサージの仕事でも、
同じことが起きています。
例えば、
同意書
療養費
変形徒手矯正
レセプト
訪問施術料
私たちには当たり前の言葉でも、
患者さんやご家族には分かりません。
そして分からない言葉を聞くと、
人は無意識に不安になります。
「よく分からないけど大丈夫なのかな」
と感じてしまうんです。
逆に、
分かりやすい言葉で説明できる人は、
それだけで信頼されます。
難しい言葉を使う人が優秀なのではありません。
誰にでも分かる言葉に変換できる人が優秀
です。
有名な経営者も、
「専門用語を使うな。一般の人が分かる言葉で話せ」
と言っています。
理由はシンプルです。
分かりやすい人は信頼されるからです。
訪問の現場では特に重要です。
患者さんは医療の専門家ではありません。
ご家族も専門家ではありません。
ケアマネも制度の細部までは知りません。
だからこそ、
「医師の同意書が必要です」
ではなく、
「お医者さんの許可の書類が必要になります」
と伝えるだけで、
安心感は全く変わります。
ほんの少しの違いですが、
信頼度は大きく変わります。
そしてもう一つ重要なことがあります。
専門用語だけではなく、
格好つけた言い回しも必要ない
ということです。
昔で言えば、
「ザギンでシースー」
みたいな言葉がありますよね。
本人は面白いと思っていたり、
少し気の利いた言い方のつもりでも、
聞く側からすると、
「普通に言えばいいのに」
と感じてしまいます。
ビジネスの場では、
伝わらない言葉はすべて自己満足になります。
伝える目的は、
自分が話すことではなく、
相手に伝わることです。
だからこそ、
分かりやすい言葉で話す。
普通の言葉で伝える。
これが一番大切です。
そしてもう一つ大事なことがあります。
専門用語や難しい言葉を使う人ほど、
無意識に「上から目線」に見えてしまうことがあります。
本人にそのつもりがなくても、
相手はそう感じることがあります。
だからこそ、
分かりやすく話すことは、
単なる説明力ではなく、
マナー
です。
相手への配慮そのものです。
訪問の仕事は、
技術だけでは成り立ちません。
伝える力
説明する力
理解してもらう力
ここで大きな差が出ます。
難しく話す必要はありません。
むしろ逆です。
誰でも分かる言葉で話す。
それだけで十分なんです。