こんにちは。黒羽です。
今日は、治療院の広告やホームページ表現についてお話しします。
最近感じるのは、
「悪気はないのにリスクのある表現をしてしまっている先生が多い」
ということです。
今はホームページ、SNS、ポータルサイト、Googleマップなど、
情報発信の場が一気に増えました。
それ自体はとても良いことです。
ただ、その一方で、
広告表現には明確なルールがあります。
そしてここを理解せずに発信してしまうと、
知らないうちに問題になる可能性があります。
まず一番気をつけなければならないのは、
客観的に証明できない表現です。
例えば、
「絶対安全」
「必ず良くなる」
「どこに行っても治らなかった方へ」
「根本改善」
「治癒率〇%」
「満足度〇%」
こうした言葉です。
現場感覚では、
「患者さんに伝えたい気持ち」から出てくる言葉だと思います。
でも冷静に考えると、
医療や施術に「絶対」は存在しません。
状態も違えば、体質も違う。
反応も結果も個人差があります。
だからこそ、
断定表現はリスクが高いとされています。
また、
施術前後の写真についても注意が必要です。
撮影条件が違ったり、
角度や姿勢が変わっていたり、
加工や修正が入っていたりすると、
「あたかも効果があったように見せる行為」
と判断される可能性があります。
さらに気をつけたいのが、
他院との比較表現です。
「地域No.1」
「口コミ1位」
「日本一」
「有名人も通う」
仮に事実であっても、
優良誤認を与える可能性があるため、
問題視されやすいポイントです。
もう一つ重要なのは、
口コミや体験談の扱いです。
患者さんの声を掲載すること自体は問題ありませんが、
良い意見だけを意図的に選んで強調したり、
謝礼を渡して口コミを書いてもらうような行為は、
大きなリスクになります。
これはGoogleマップでも同じです。
レビュー操作は、
今後さらに厳しく見られる流れです。
そして、意外と多いのが
不安を煽る表現です。
「このままだと危険です」
「放置すると大変なことになります」
「今すぐ来院してください」
患者さんの不安を過度に刺激して誘導する表現は、
好ましくないとされています。
冷静に考えると、
医療や施術は安心を提供する仕事です。
恐怖で動かすべきではありません。
もう一つ覚えておいてほしいのは、
費用の強調です。
「今だけ〇〇円」
「キャンペーン価格」
「格安」
こうした表現も、
過度な誘引と判断される可能性があります。
もちろん価格表示自体がダメなわけではありません。
問題は、強調の仕方です。
そして最後に一番大事なことをお伝えします。
広告ガイドラインは、
集客を邪魔するルールではありません。
むしろ逆です。
信頼を守るためのルールです。
治療院の価値は、
派手な言葉ではなく、
誠実さで積み上がります。
短期的な反応を取る表現より、
長期的な信頼を取る表現。
こちらを選んだ方が、
結果的に経営は安定します。
広告表現に迷ったら、
一つ基準があります。
「家族に見せても恥ずかしくないか」
この基準を通せば、
大きく間違えることはありません。
集客は大切です。
でも、それ以上に大切なのは信用です。
信用は一度崩れると、
取り戻すのに何年もかかります。
だからこそ、
発信する言葉には
少しだけ慎重になる。
それだけで十分です。