こんにちは、黒羽です。
訪問鍼灸・訪問マッサージをしていると、
新規の患者さんやご家族、ケアマネジャーさんから
よく聞かれる質問ってありませんか?
たとえば──
「保険って使えるんですか?」
「どんな人が対象なんですか?」
「介護保険とは別なんですか?」
このような“よくある質問”は、実は営業トークの宝庫です。
なぜ「よくある質問」を知っておくべきなのか?
患者さんが疑問に思うことは、ケアマネさんも同じように疑問に感じています。
つまり、一番聞かれやすい質問に即答できることが信頼につながるということです。
営業や説明の場で、
「それはこういう仕組みなんです」
「保険はこういう条件で使えます」
とすぐ答えられるだけで、
“この人はちゃんと分かっている”という安心感を与えられます。
逆に、即答できないと「この先生に任せて大丈夫かな?」と不安を与えてしまうこともあります。
スタッフ・施術者全員が共通認識を持つことが大事
院の代表者だけが分かっていても、スタッフが答えられなければ意味がありません。
受付や事務の方が、患者さんや家族から質問されたときに
自信を持って説明できる状態をつくることが重要です。
ですので、「よくある質問」を共通言語にしておくことが営業力になります。
共有しておきたい「よくある質問」リスト例
以下は、実際によく聞かれる質問と答えの一部です。
- どんな人が利用できますか? 
- 健康保険は使えますか? 
- 介護保険と併用できますか? 
- 手続きは難しいですか? 
- 施術時間や料金はどのくらいですか? 
- どんな施術者が来ますか? 
- 感染症対策はしていますか? 
これらを事前に共有しておくだけで、
どんな場面でも統一した説明ができる“信頼ある院”に変わります。
Q. どんな人が利用できますか?
歩行が難しい方や、寝たきり・杖歩行の方、自力通院が困難な高齢者・障がい者の方が対象です。
筋力の低下、関節の拘縮、麻痺などがある場合、医師の同意書があれば保険を使って利用できます。
Q. 健康保険は使えますか?
はい。医師の同意書があれば、健康保険の対象となります。
自己負担は1割負担の場合で、1回あたり300円~500円程度が目安です。
Q. 手続きは難しいですか?
申請や書類の準備が不安な方も安心してください。
必要な書類や主治医への説明は、事業所がサポート・代行できます。
まずは相談するところから始めて大丈夫です。
Q. どんな施術者が来ますか?
国家資格(あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師)を持った専門の施術者がご自宅や施設に伺います。
安全性や衛生面に配慮した施術を行います。
Q. どんな施術をしてくれますか?
関節の拘縮や筋萎縮の緩和、血流促進、ADL(日常生活動作)の維持・改善を目的に、
症状に合わせてリハビリ的なマッサージやストレッチ、運動療法などを行います。
Q. 施術時間や回数はどのくらいですか?
1回20~30分が基本です。
体調や症状に合わせて週2~3回の利用が一般的です。
無理のないペースで継続できます。
Q. 料金や交通費はかかりますか?
保険適用で1回300円~500円前後(1割負担の場合)です。
交通費や往療料も保険に含まれるため、追加料金はありません。
Q. 介護保険と併用できますか?
はい、可能です。
訪問鍼灸・マッサージは「医療保険」で利用するため、介護保険の限度額とは別枠になります。
Q. 施術前に準備することはありますか?
特別な準備や着替えは必要ありません。
普段の服装のまま、ベッドや椅子の上で施術を受けられます。
Q. 感染症対策は大丈夫ですか?
施術者は衛生管理を徹底し、手指消毒やマスク着用などの感染症対策を実施しています。
安心してご利用いただけます。
Q. 利用したい場合はどうすればいいですか?
まずはお気軽にご相談ください。
症状や生活状況をお伺いした上で、医師の同意書の取得から利用開始までサポートします。
同意が得られれば、すぐに施術を始められます。
院内でできる実践方法
- よくある質問をスタッフ全員で書き出す 
- 答えを短くまとめて共有ノートやマニュアルに記載 
- ミーティングで「質問ロールプレイ」を行う 
これだけでも、営業や初回説明の精度が一気に上がります。
まとめ
- 患者さんの「よくある質問」は営業・信頼構築のチャンス 
- ケアマネさんも同じ疑問を持っている 
- 即答できる人ほど信頼される 
- スタッフ全員が共通認識を持つことで院の印象が統一される 
- 「質問への答え」を営業ツールとして活用できる