こんにちは、黒羽です。
最近、整骨院や訪問鍼灸マッサージ業界で、不正請求に関するニュースが相次いでいます。
「またか…」と思う方も多いかもしれませんが、これが現実です。
実際に報じられた内容をざっくり紹介すると──
- 某サッカーチームが運営する整骨院で、施術回数を水増しして保険を請求。 
- 九州地方の整骨院グループでは、交通事故施術を架空で166日分も請求していた。 
- 沖縄では、職員が通院日数を水増しして保険金をだまし取る事件。 
- 富山県では、警察官まで巻き込んで通院記録を偽装していたケースも。 
- さらに宮崎では、無資格者に施術させた上で共済金を不正に請求するというものまで。 
どれも、ただの「記入ミス」や「確認漏れ」ではなく、意図的な不正。
こうした行為が積み重なると、まじめにやっている私たちまで「怪しい業界」と見られてしまうのが本当に悔しいところです。
🧾 訪問鍼灸マッサージでも深刻化
実は、訪問鍼灸マッサージの分野でも不正が多発しています。
全国で5年間に約4万8千件・9億円もの不正請求が見つかったという報告も。
内容は「架空請求」「距離や回数の水増し」「退職者名義の請求」「同意書の改ざん」など。
特に大阪・神奈川・和歌山では、監査対象になる事業所が急増中だそうです。
厚労省も2025年に入り、療養費のオンライン化と監査強化を進めています。
つまり「今後は絶対にごまかせない時代」になってきています。
💡 では、なぜ不正が起こるのか?
背景には、
「売上を伸ばしたい」
「経営が苦しい」
「ルールをよく理解していない」
といった現場の声もあります。
でも、だからといってルールを曲げるのはリスクしかありません。
もし不正がバレたら、行政処分や返還命令、免許停止…。
そして、何よりも地域の信頼を一瞬で失います。
🌱 これから求められるのは「透明性」
これからの時代に大事なのは「誠実さ」と「透明性」。
たとえば──
- 記録は紙ではなく電子データで管理する 
- 同意書や施術録はすぐ確認できる形で保存 
- 施術内容を写真やメモで残しておく 
- 保険請求の流れをスタッフ全員で共有 
こうした地道なことが、あなたの院を「安心して任せられる場所」に変えます。
📬 最後に
不正請求のニュースは他人事ではありません。
「まじめにやっている人ほど損をする業界」にならないよう、
一人ひとりが“正しく稼ぐ”意識を持つことが大切です。
私たちは施術者であると同時に、信頼を扱う仕事人です。
誠実にやっていれば、患者さんも地域も必ず見てくれます。
✅ まとめ
- 最近、整骨院や訪問鍼灸マッサージの不正請求事件が多発。 
- 内容は架空請求・水増し・名義借りなど、悪質なものが中心。 
- 厚労省が監査強化・オンライン化を進めており、今後はより厳格化。 
- 対策のカギは「透明性」「記録の一貫性」「誠実な経営」。 
- 信頼こそが、これからの時代の最強のブランド資産。