こんにちは、黒羽です。

治療院や整骨院の世界では「あれも良い」「これも最新」と、ついつい新しい治療法や高額な機材に飛びついてしまう先生が多いように感じます。
もちろん、学び続ける姿勢は素晴らしいことです。しかし一方で、そこには大きな落とし穴があります。


■ 投資は「学び」ではなく「回収」が前提

セミナーに行く、機材を導入する、新しい治療法を覚える…。
これらすべてには時間もお金もかかります。

しかし、コストに見合った回収ができなければ、それは「投資」ではなく「浪費」になってしまうのです。
治療家は真面目で研究熱心だからこそ「良さそう」と思ったものに手を出しがち。
ですが、その結果「気づけば赤字」なんてことも起こり得ます。


■ スタッフ教育の壁

院長が自分で学んで自分でやる分にはまだ良いでしょう。
ですが、それをスタッフにもやらせたいと思うとまた別問題です。

  • 教えるための時間が必要

  • マニュアル作成が必要

  • 習熟までの教育コストがかかる

さらに中には「新しい技術を学んだから給与を上げてください」と要求するスタッフも現れます。
結果として、結局その施術を安定してできるのは院長だけ。
「明日の治療院を背負う若手」ではなく、「院長一人の夜技」になってしまうのです。


■ まずは「軸」を決めること

大切なのは、何よりも自分の治療院の軸を決めることです。
流行や周りの情報に振り回されず、「自分はこのスタイルで勝負する」と腹を決めること。

その上で、どうしても新しいものを試すときは:

  • コストをかけすぎない

  • 小さくテストして効果を検証する

  • 回収の見込みが立ってから広げる

このステップを踏むことで「投資失敗」を避けることができます。


■ 補足:流行は長続きしない

世の中で「新しい」「最新」と言われる治療法は、時間が経つと廃れていくことも多いです。
流行に振り回されて資金と時間を失うよりも、地道にコツコツ積み上げて「自院の強み」を作る方が長期的に見れば安定します。


■ まとめ

  • 新しい治療法や機材は「学び」ではなく「投資」 → 回収できなければ浪費

  • スタッフ教育やマニュアル化には時間とコストがかかる

  • 「軸」を決めて、小さくテストし、流行に流されないことが大切

  • 流行よりも「自院の強み」を積み重ねることが最終的な安定につながる

👉 治療院経営は、「次々に新しいことを取り入れること」ではなく「ブレずに続けること」でこそ信頼を得られます。