こんにちは、黒羽です。

新しくスタッフを雇うとき、ありがちなのが「経験者」です。
一見すると即戦力で頼りになりそうに思えますが、実はここに落とし穴があるのです。


■ 経験者スタッフの特徴

経験者は前の職場でのやり方を知っているため、こう言ってきます。
「このやり方は非効率ですよ」
「こうした方が良いんじゃないですか?」

確かに意見を持つこと自体は悪いことではありません。
ですが、それにいちいち振り回されてしまうとどうなるか。

  • 院長としての時間とエネルギーを奪われる

  • 経営上、余計なコストをかけてしまう

  • 結局スタッフは身銭を切らないので、責任が伴わない

つまり「言うのは簡単、やるのは経営者」という不均衡が生まれてしまうのです。


■ 要注意なパターン

さらに厄介なのは、そういうスタッフに限ってちょっと厳しいことを言われると不満を持ち、最悪の場合は辞めてしまうこと。
しかも辞めるまでに院内を散々かき乱し、残されたのは「無駄な投資」と「チームの混乱」だけ…ということも珍しくありません。


■ 対処法

ではどうするか?

  1. スタッフの意見は一度受け止める
     すぐに否定せず「なるほど」と聞くだけは聞く。

  2. 必ず小さくテストする
     大きな投資や仕組み変更にすぐ移さず、小規模で試す。リスクがない範囲で検証することがポイントです。

  3. 最終判断は院長が行う
     院の経営を背負っているのは院長。スタッフの言葉に左右されず、決断権を持つのは自分だと忘れないこと。


■ まとめ

経験者スタッフの意見は参考程度にするのは良いですが、決して振り回されてはいけません。
院長の役割は「スタッフの言葉をそのまま実行すること」ではなく、取捨選択して院にとって最善を決めることです。

経営者としてお金と時間を守るために、必ず「小さくテスト→検証→判断」の流れを徹底していきましょう。