こんにちは、黒羽です。
訪問鍼灸や訪問マッサージをしていると、時々「患者照会」の紙が届くことがありますよね。
いきなり保険者(国保や後期高齢など)から送られてくると、ちょっとドキッとする方もいるのではないでしょうか。
実際には、保険者が外部の調査会社に委託して、施術の妥当性や患者さんの状態を確認するために行われるものです。
では、いったいどんな患者さんが対象になりやすいのでしょうか?
■ 患者照会の対象になりやすいケース
長期間にわたって同じ部位を施術している患者さん
半年、1年と継続していると「本当に必要性が続いているのか?」と確認されることがあります。施術回数が多い患者さん
週3回やほぼ毎日など、一般的な頻度を超えている場合はチェックされやすいです。特定の疾患名ばかりが並んでいる場合
神経痛・リウマチ・脳梗塞後遺症など、往療でよく使う病名に偏りすぎていると「本当にこの診断なのか?」と見られます。過去にその地域で不正請求があった場合
一部の業者による不正の影響で、同じ地域の施術者全体に調査が入ることもあります。患者さん自身からの相談・苦情があった場合
「どれくらいの効果があるのか分からない」「毎回同じことしかしていない」といった声が上がると対象になることも。
■ 患者照会が来たらどうする?
届いたら焦らず、正直に、分かりやすく回答するのが基本です。
・施術の目的
・効果の有無
・患者さんの状態の変化
これらを丁寧に説明できれば問題ありません。
逆に曖昧な回答や記録不足は「怪しい」と思われてしまいます。
■ まとめ
患者照会は「不正を疑われている」というよりも、
「施術が本当に必要なのか確認するための定期的な調査」です。
長期施術
高頻度施術
疾患名の偏り
地域での不正事例
患者や家族からの相談
こうしたケースでは対象になりやすいと知っておくと、日頃から記録や説明を意識できます。
👉 患者照会が来ても慌てず、普段から「なぜこの施術が必要なのか」を言葉にできる準備をしておきましょう。