こんにちは、黒羽です。

「昇進おめでとう!今日から管理職だよ」
――そう言われて喜んだのも束の間。

実はその“管理職”が、会社にとって 残業代を払わずに済ませるためのカラクリ だった…
そんなケースが、意外と多いんです。


■ 本当の「管理監督者」とは?

労働基準法でいう「管理監督者」とは、経営者と一体の立場にある人のこと。

  • 経営方針の決定に関わる

  • 部署の予算管理を任される

  • 採用・解雇の権限がある

  • 労働時間や勤務状況をコントロールできる

こうした権限を持つ人こそが「管理監督者」であり、労働時間規制から外れるため残業代が出ません。


■ 名ばかり管理職の実態

一方で、実際には権限もなく、経営判断にも関われず、ただ「肩書き」と「役職手当」だけを与えられる人がいます。
こうしたケースが “名ばかり管理職”

会社にとっては、残業代を払わなくても済む便利な仕組みですが、実態が伴わない場合は法律的にはアウト。
労働基準法上は「一般社員」と同じ扱いになり、残業代を請求できることになります。


■ 損か得かで考えると…

残業代がきちんと出る立場の方が、時間外労働に対する対価が明確で「コスパが良い」場合もあります。
逆に名ばかり管理職だと、責任だけ増えて残業代ゼロ。
これでは自分の時間もお金も失うだけです。


■ まとめ

  • 真の管理監督者=経営に関わる重要職務、残業代なし

  • 名ばかり管理職=権限なし・責任だけ増、残業代は本来請求できる

  • 役職手当があっても中身が伴わなければただの「飾り」


👉 「昇進=お得」とは限りません。
会社が都合よく使っていないか?
自分の立場を冷静に見直してみてください。