こんにちは、黒羽です。
訪問鍼灸マッサージを1人で始めて軌道に乗ると、「もう1店舗増やして、もっとエリアを広げようかな?」と考える先生も多いと思います。
もちろん、地域のニーズに応えるためにも事業拡大は魅力的な選択です。
ですがここで注意すべきなのは、スタッフを雇った時点で“院内ルール”がなければ必ずトラブルになるということです。
実際に僕が見聞きした例を挙げながら解説しますね。
■ ルールが曖昧なまま起きるトラブル例
施術内容や対応のバラつき
Aさんは15分で終わらせる、Bさんは40分かける…。
説明の仕方も人によって違い、患者さんやケアマネから「先生によって言うことが違う」とクレームに。勤務時間・訪問エリアの揉め事
「今日は午前だけで帰ります」「遠いエリアは行きたくない」など、勤務の線引きが曖昧だとスタッフ同士の不満が噴出します。
最悪、早期退職や労務トラブルに発展します。経費トラブル
ガソリン代・駐車場代・訪問時の消耗品…。
スタッフごとに解釈が違うと「自分だけ損している」と感じて不満が爆発します。記録・報告がバラバラ
ある人は施術録を丁寧に残すが、別の人はほとんど書かない。
監査や個別指導で「記録が不十分」と指摘され、返還請求に発展するケースも。患者さんとの約束を守らない
遅刻、ドタキャン、連絡不足…。
「先生によって時間がバラバラ」となると、あっという間に地域での信頼を失います。独自ルールで勝手に動く
「私はこういうやり方の方がいいから」と、院長に相談なく勝手に治療内容を変えてしまう。
結果、患者さんから「前の先生と全然違う」と苦情が入り、院全体の信用が揺らぎます。
■ トラブルの共通点
どの問題も原因はシンプルです。
👉 「最初に院内ルールを作っていなかった」こと。
たとえば就業規則、施術マニュアル、報告フロー、経費のルールなど。
これを明確にしておけば防げたはずのトラブルが、曖昧なままでは必ず表面化します。
■ 解決策は?
シンプルですが、「最初にルールを作って全員に徹底すること」。
施術時間・施術内容の基準
勤務・休憩・訪問範囲
経費や交通費の精算ルール
施術録・報告の書き方
患者さん対応のマナー
これらをマニュアル化して共有するだけで、驚くほど現場は安定します。
■ 最後に
2店舗目を出すこと自体がリスクではありません。
リスクは「ルールのないまま拡大すること」です。
僕自身も、ルールがないことで大きな失敗を経験したことがあります。
だからこそ声を大にしてお伝えしたいのです。
👉 院内ルール作りに悩む方は、こちらで具体的な解決策をまとめています。
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■ まとめ
院内ルールがないと必ずトラブルになる
信用を失い、スタッフも離れてしまう
解決策は「最初に基準を作り徹底すること」
事業拡大を本当に成功させたい方は、ぜひご覧ください。