こんにちは、黒羽です。

訪問鍼灸マッサージを1人で始めて軌道に乗ると、「もう1店舗増やして、もっとエリアを広げようかな?」と考える先生も多いと思います。
もちろん、地域のニーズに応えるためにも事業拡大は魅力的な選択です。

ですがここで注意すべきなのは、スタッフを雇った時点で“院内ルール”がなければ必ずトラブルになるということです。
実際に僕が見聞きした例を挙げながら解説しますね。


■ ルールが曖昧なまま起きるトラブル例

  1. 施術内容や対応のバラつき
     Aさんは15分で終わらせる、Bさんは40分かける…。
     説明の仕方も人によって違い、患者さんやケアマネから「先生によって言うことが違う」とクレームに。

  2. 勤務時間・訪問エリアの揉め事
     「今日は午前だけで帰ります」「遠いエリアは行きたくない」など、勤務の線引きが曖昧だとスタッフ同士の不満が噴出します。
     最悪、早期退職や労務トラブルに発展します。

  3. 経費トラブル
     ガソリン代・駐車場代・訪問時の消耗品…。
     スタッフごとに解釈が違うと「自分だけ損している」と感じて不満が爆発します。

  4. 記録・報告がバラバラ
     ある人は施術録を丁寧に残すが、別の人はほとんど書かない。
     監査や個別指導で「記録が不十分」と指摘され、返還請求に発展するケースも。

  5. 患者さんとの約束を守らない
     遅刻、ドタキャン、連絡不足…。
     「先生によって時間がバラバラ」となると、あっという間に地域での信頼を失います。

  6. 独自ルールで勝手に動く
     「私はこういうやり方の方がいいから」と、院長に相談なく勝手に治療内容を変えてしまう。
     結果、患者さんから「前の先生と全然違う」と苦情が入り、院全体の信用が揺らぎます。


■ トラブルの共通点

どの問題も原因はシンプルです。
👉 「最初に院内ルールを作っていなかった」こと。

たとえば就業規則、施術マニュアル、報告フロー、経費のルールなど。
これを明確にしておけば防げたはずのトラブルが、曖昧なままでは必ず表面化します。


■ 解決策は?

シンプルですが、「最初にルールを作って全員に徹底すること」

  • 施術時間・施術内容の基準

  • 勤務・休憩・訪問範囲

  • 経費や交通費の精算ルール

  • 施術録・報告の書き方

  • 患者さん対応のマナー

これらをマニュアル化して共有するだけで、驚くほど現場は安定します。


■ 最後に

2店舗目を出すこと自体がリスクではありません。
リスクは「ルールのないまま拡大すること」です。

僕自身も、ルールがないことで大きな失敗を経験したことがあります。
だからこそ声を大にしてお伝えしたいのです。

👉 院内ルール作りに悩む方は、こちらで具体的な解決策をまとめています。

https://info-therapist.com/colorful/innaigyoumu2/

■ まとめ

  • 院内ルールがないと必ずトラブルになる

  • 信用を失い、スタッフも離れてしまう

  • 解決策は「最初に基準を作り徹底すること」

事業拡大を本当に成功させたい方は、ぜひご覧ください。