こんにちは、黒羽です。

訪問鍼灸マッサージをしていると、必ずぶつかるのが 「施術時間は何分がいいのか?」 という問題です。
ケアマネさんから「30分は短いのでは?」と聞かれることもあれば、患者さんから「もっと長くやってほしい」と言われることもあります。

でもここで大切なのは、時間を長くすることが差別化ではないということです。
実際に僕自身が現場で使っている基準をお伝えしますね。


■ マッサージ・鍼灸のみなら「20分」がベスト

1回20分というのは、患者さんの体に負担をかけずに効果を出す、ちょうど良い時間です。
また、経営的な視点で見ると 「1分単価200円を切らない」 ことが収益を安定させるポイントになります。

20分で4,000円なら、ちょうど1分=200円。
これ以上時間を長くして単価を下げすぎると、効率が悪くなってしまいます。


■ マッサージ+変形徒手なら「30分」

関節可動域訓練などを加える場合は、20分ではどうしても駆け足になりがちです。
このときは 30分枠 に設定する方が、しっかり成果が出やすいです。


■ 鍼灸+マッサージなら「40分」

鍼灸を刺して一定時間置鍼しつつ、マッサージも組み合わせる場合は、40分が妥当です。
ただし、これも「毎回40分やります!」とする必要はなく、治療内容に応じて調整するのがポイントです。


■ 差別化は「時間」ではなく「根拠」

「土日休みだから時間を長くして差別化しようかな?」と思う方もいます。
でも、差別化すべきは 施術時間の長さではなく、“なぜその時間が最適なのかを説明できる力” です。

ケアマネさんに説明するときは、

  • 「高齢者にとって負担が少ない20分がベストです」

  • 「変形徒手を加えるので30分いただいています」

  • 「鍼灸と併用するので40分になります」

と、理由を添えて堂々と伝えることが信頼につながります。


■ まとめ

  • マッサージ・鍼灸のみ:20分(1分200円を切らない)

  • マッサージ+変形徒手:30分

  • 鍼灸+マッサージ:40分

  • 差別化は「時間」ではなく「説明力」


👉 「長くやる=良い施術」ではなく、「最適な時間=効果と効率のバランス」だということを意識してみてください。
これが現場で信頼される先生になる秘訣です。