こんにちは、黒羽です。
今日は、実際に現場でよく聞かれるご相談についてお話しします。
「家族があり、借金もあり、学業や仕事との両立に悩んでいます。
卒業後に訪問マッサージで安定した収入を得られるのか、正直不安です。
もし将来的に大きく稼げないのであれば、別の道を選んだ方がいいのでしょうか?」
――このようなご質問をいただくことがあります。
■ 訪問マッサージの現実
訪問マッサージは、医療保険を活用できるため患者さんにとって利用しやすく、安定的な需要があります。
特に高齢化が進む今後は「必要とされる仕事」であることは間違いありません。
ただし、「需要がある=誰でも稼げる」というわけではありません。
最初は患者ゼロから始まり、地域で信頼を積み重ね、ケアマネや医療職から紹介を得ることで軌道に乗ります。
開業1年目で生活できる水準に到達する人もいれば、数年かかる人もいるというのがリアルな現実です。
■ 借金や家計とのバランス
借金が多い場合、「すぐに安定収入を得たい」という気持ちはとてもよく分かります。
ただ訪問マッサージは、開業直後から一気に大きな利益が出るビジネスモデルではありません。
患者数が積み上がるにつれて安定していく「積み上げ型」です。
したがって、借金返済が切迫している人には「副業や他の収入源を持ちながら軌道に乗せる」選択肢も現実的です。
完全に一本化するより、段階的にシフトする方がリスクを減らせるでしょう。
■ 勉強への不安
暗記が苦手、集中できない、国試が心配…。
これもよくある悩みです。
ただし国試は「100点を取る試験」ではなく「合格点を取る試験」。
必要以上に完璧を目指さず、「合格ラインを取るための勉強法」に切り替えるのがポイントです。
合格後は現場経験で力がつきますから、過度に恐れる必要はありません。
■ 進むべきか?方向転換か?
ここが一番の迷いどころですよね。
訪問マッサージは、
患者さんに感謝されるやりがい
保険制度による安定需要
長く続けられる専門職
というメリットがあります。
一方で、
最初は収入が不安定
営業や人間関係の積み重ねが必須
即金性は低い
というデメリットもあります。
結論を言えば、「今すぐ大きく稼ぐ必要がある」なら別の事業、
「時間をかけてでも専門職として安定とやりがいを得たい」なら訪問マッサージ、
この軸で考えると整理しやすいです。
■ まとめ
訪問マッサージは需要があり安定性もあるが「積み上げ型」のビジネス
借金が重いなら、副収入と併用しながら時間をかけて軌道に乗せるのが現実的
即金性を求めるか、長期的な安定を求めるかで方向性が決まる
👉 あなたは「今すぐ収入が必要ですか?」
それとも「時間をかけてもやりがいのある専門職を育てたいですか?」
自分の状況に照らし合わせて、冷静に判断してみてください。