こんにちは、黒羽です。

よくこんな質問をいただきます。

「腕を磨くには、どうしたらいいのでしょうか?」
「いまでも技術の勉強をされているんですか?」

この問い、治療家であれば誰でも一度は考えたことがあるはずです。

もちろん、技術は治療家の命
実技講習や研修に参加してスキルを磨くことは、
プロとして当たり前の努力です。

でも、ここで冷静に考えてほしいんです。

「どれだけ技術を磨いても、それを必要とする人に届かなければ、価値は生まれない」
という現実を。

僕自身、若いころは技術セミナーに通い詰めました。
一晩中、施術についてノートに書きまくった時期もあります。
でも、ある時気づいたんです。

「技術だけを極めても、患者さんは来てくれない」と。

なぜなら、患者さんにとって一番大事なのは、
“施術の細かいテクニック”よりも、
「安心できる人かどうか」「信頼できる院かどうか」だから。

技術は、ある一定ラインを超えると“そこから先は経験が育ててくれる”部分が大きい。
だからこそ、次のステップとして、
「どうやってその技術を必要とする人に届けるか」
に時間を使うほうが、圧倒的に成果につながります。

では、どうやって「腕」を磨くのか?

僕の答えはシンプルです。

  1. できるだけ多くの患者さんに触れる
     どんな講習よりも、現場の施術数が成長の近道です。

  2. 1人1人の声をじっくり聴く
     患者さんの要望や不安、生活習慣の中に改善のヒントがある。

  3. 施術だけでなく「伝え方」を磨く
     腕の良さは、ただ施術するだけでは伝わらない。
     どう説明するか、どう安心感を与えるか、これも“技術”です。

  4. 経営やマーケティングを学ぶ
     どれだけ腕が良くても、患者さんが来なければ宝の持ち腐れです。
     知ってもらう、選ばれるための力も同時に磨くべきなんです。

僕は今でも、技術を疎かにしているわけじゃありません。
ただ、技術を“もっと活かすための土台”である 経営や集客の力 に投資しているのです。

なぜなら、ここが整うと、施術に集中する時間が自然と増えるから。
そして、結果的に “腕を磨く時間”も確保できるからです。

あなたは今、
「技術を磨くこと」と「経営の力を育てること」
どちらに時間を使っていますか?

どちらも大事ですが、技術は経験で自然に成長する
むしろ、「必要とされる環境を作る」ことが先決です。