こんにちは、黒羽です。

「今度の金曜日、親睦会やるから全員参加で!」

なんて言われると、
あなたはどんな気持ちになりますか?

「え…金曜日?子どもの迎えがあるんだけど…」


「またか…この前も送別会だったのに」


「飲み代出るならまぁ行くけど…」


「本音を言えば、家でゆっくりしたい」


という方も、少なくないのではないでしょうか。

そう、会社や職場でよくある
親睦会・忘年会・新年会・送別会といった“定番行事”。

やって当たり前。
みんな参加するのが普通。
だから自分も行くしかない。

そう思って、重たい足取りで会場に向かっている人、
実はかなりの数いるんじゃないかなと思うんです。

実際に“親睦”を深めたいと思っているのか?

親睦会とは言うけれど、
果たしてどれだけの人が「本当に親睦を深めたい」と思っているのか?

そこは、考える余地があると思います。

もちろん、


・同僚と飲むのが楽しい
・職場外の顔を知るのが好き
・仕事の話以外で盛り上がれるのが良い

という方もいるでしょう。

でもその一方で、


・職場の人間とプライベートまで一緒にいたくない
・その時間があるなら、家族と過ごしたい
・趣味や自分のことに時間を使いたい


という方も、確実にいます。

特に今の時代、


「仕事とプライベートは分けたい」という価値観が
当たり前になりつつあります。

「昔はみんなやってた」は、もう通用しない

職場のイベントは、あくまで“任意参加”。

…のはずなのに、
「みんな来てるよ」
「上司もいるから顔だけでも出して」
「流れで二次会まで来るよね?」

こんな空気感で、
“強制的な自由参加”みたいになっているケースも少なくありません。

これは、もう“昭和〜平成初期の文化”です。

当時は「会社は家族」なんて言われた時代。
でも今は、「会社は仕事をする場所」であって、
家族でもなければ、プライベートを捧げる場でもない。

人間関係の距離感を保ちつつ、
お互いを尊重し合う時代へと、移り変わってきています。

やるなら“選べるスタイル”が理想

じゃあ、もう全部やめた方がいいのか?
というと、そうではありません。

親睦の場がゼロになると、
本音で話す機会がなくなったり、
思わぬ誤解が起きやすくなったりもします。

だからこそ、
「選べるスタイル」での開催がこれからの主流

・日時を複数から選べるようにする
・会場や費用に融通をきかせる
・業務時間内に軽めのランチ会などで済ませる

こういった“柔軟な設計”が、
現代の多様なライフスタイルにフィットするんです。

本音を言える文化のほうが、ずっと健康的

「参加したくないならしなくていい」
「行きたい人だけが楽しめればいい」
そんな風にオープンに言える職場の方が、
よっぽど健全で、信頼が生まれやすくなります。

親睦は、強制するものではありません。
“やらされる飲み会”ほど、人間関係を冷やすものはないからです。

職場というのは、
違う価値観の人間が集まって成り立つ場所。

みんなの“当たり前”を押し付けるのではなく、
お互いの「ちょうどいい距離感」を見つけながら働ける環境が、
結局いちばん居心地がいいのではないかと、僕は思うのです。

それができれば、
自然と信頼や連携も深まっていくはずですから。