こんにちは、黒羽です。

夏の暑い日に

エアコンをつけない人に理由を聞くと「電気代がもったいないから、なるべくエアコンは使わないようにしてるんです」――と。

たしかに電気代の高騰は、家計にも事業にも影響を与えるものです。


しかし、それを理由に「暑さ」を我慢するのは、もはや時代遅れになってきています。

というよりも、エアコンをつけずに人を迎えるのは、今や“マナー違反”と言ってもいいのではないでしょうか。

たとえば、あなたの家や治療院にお客様が来たとしましょう。
それが業者さんでも、友人でも、ケアマネでもいいです。

そのときに、部屋の中がムワッと暑くて、
汗が止まらないような状況だったらどうでしょうか?

あなた自身が涼しい顔をしていても、
相手は不快で仕方ないのです。

中には「すみません、ちょっと暑いですね…」と言ってくれる人もいますが、
多くは黙って我慢して、そのまま気まずい空気で終わります。

そして、その後どうなるか。
「もう二度と行きたくないな」と思われてしまうかもしれません。

エアコンは「贅沢品」ではなく「空間の基本設定」

電気をつけずに会話をすることってありますか?

部屋が暗くても、「電気代がもったいないんで」と言いながら、
電気をつけずに商談や打ち合わせをする人は、まずいませんよね。

それと同じで、エアコンは今や“空間の明かり”と同じように、
その空間にいる人全員の快適さを確保するための「最低限のインフラ」なのです。

「人数が多いほどコスパがいい」という逆転の発想

ではここで、少し計算してみましょう。

例えば、1日エアコン(28度・自動設定)を使ったとして、
電気代は1日あたり200円前後と言われています。

これを、友人や来客など4人で共有していたとしたら、1人あたりわずか50円。

もしそれが2時間の滞在であれば、1人わずか25円の負担で、快適な空間が提供できるわけです。

つまり、エアコンは「人数が多いほどコスパが良い」設備なんです。

むしろ、つけないことによって全員が不快になり、
汗だくで会話も弾まない、集中できない、気も使えない。

最悪、誰かが熱中症で倒れて病院に運ばれたら…
その医療費や、付き添い、仕事や予定のキャンセル…
考えるだけでも、時間もお金も大きなロスになります。

「我慢」は、もはやコスト増加の元凶

「もったいないから我慢しよう」

この一見節約的な考え方が、
実は“逆にもったいない”結果を生んでいることが本当に多いんです。

・体調不良になる
・仕事の集中力が落ちる
・人間関係でマイナス評価を受ける
・快適な空間提供ができず、患者さん・お客さんの信頼が下がる

こうした目に見えない「損失」の方が、
電気代の200円よりよっぽど高くつくと思いませんか?

快適さをケチらないことが、信頼につながる

訪問鍼灸マッサージでも、開業ビジネスでも、
相手に信頼してもらうために必要なのは、「快適さの提供」です。

それは、施術の技術だけではなく、
環境・空気・温度といったすべてが影響してきます。

エアコンをつけるという“たったひと手間”が、
あなたの印象や成果に、意外なほど大きく関係しているかもしれません。

電気代は、使えば増える。

でも、信頼や快適さを得られるなら、それはコストではなく“投資”です。

この夏、あなたの空間が「快適な投資空間」になりますように。

暑さに負けず、今日も良い一日を。