こんにちは、黒羽です。
鍼灸マッサージ師の国家資格を持ち、
訪問での独立開業もできる――
にも関わらず、なかなか最初の一歩が踏み出せない人がいます。
その理由のひとつが、
「相談する相手を間違えている」ということなんです。
今日は、起業のタイミングで相談しない方がいい人について、
ちょっと踏み込んでお話ししてみようと思います。
■ 1:親や親戚(経営未経験者)
起業を考えた時に、まず親に相談する人って多いです。
たしかに親って、人生で一番信頼してる存在かもしれません。
でも、親がサラリーマンだったとしたら――
そもそも「経営」の世界を知らないんです。
するとどうなるか?
「やめときなさい。世の中そんなに甘くない」
「安定した仕事があるのに、わざわざ苦労することない」
「借金して開業なんて、危ないことしないでくれ」
…こんなふうに、全力で止められます。
でも、これって「あなたの将来の成功が信じられない」というより、
「大切な人がリスクに飛び込むのが怖い」からなんですよね。
だから、経営や起業の経験がない親に
ビジネスの話をしても、話はかみ合いません。
むしろあなたの挑戦心が削がれてしまう可能性すらあるんです。
■ 2:今の職場の同僚・友人
これもよくあります。
「今の職場の先輩に相談してみました」
「同じ専門学校の仲間に話してみました」
でもその人たちって、
今、起業してる人じゃないですよね?
つまり「やったことがない人に、やるべきかを相談する」という
ちょっとおかしな構図になっているわけです。
しかも、彼らにはこういう本音もあるかもしれません。
「お前が辞めたら俺の仕事増えるだろ…」
「なんでお前だけ抜け駆けするの?」
だからこそ、言葉の裏に感情が混じってしまいがちです。
結果として、
「やめといた方がいいよ」
「今の環境、けっこう恵まれてると思うよ」
…と、ストッパーになる言葉しか返ってこないことが多いんです。
■ 3:別世界で成功している人
すでに成功している治療家の話を聞くのは、刺激になります。
でも気をつけてほしいのが、
「その人の前提条件を丸パクリしても意味がない」ということ。
たとえば、
・親が医師で、同意書に一切困らなかった
・貯金がふんだんにあって、最初からガンガン広告を出せた
・奥さんがケアマネで、集客が最初から安定していた
こういった背景は、簡単に真似できるものではありません。
環境が違えば、戦い方も違ってきます。
だから、同じ“ゼロスタート”から始めた人の経験やノウハウを
自分に置き換えて考えるべきなんです。
■ で、そもそも論。
「相談しなければ動けない」って時点で、
実はまだ起業に本気じゃない可能性が高いんです。
誰かに「いいんじゃない?」って背中を押してもらえないと
踏み出せないのだとしたら…
逆に言えば、誰かに「やめとけ」と言われたら、
あっさり諦めてしまうんじゃないでしょうか?
でも、本当に起業したい人って、
誰が何と言おうとやります。
たとえ親に反対されても、
同僚に否定されても、
それでも行動してしまうんです。
だから、もしあなたが今、
「誰に相談しようかな…」
「やっぱり誰かの意見を聞いてから…」
と迷っているなら、一度立ち止まってください。
それって、“相談”という名の「許可取り」になってませんか?
起業に許可はいりません。
必要なのは、覚悟と行動だけです。
そして、覚悟が決まったなら、
自分と同じような境遇から起業して成功した人の話を、
“聞きにいく”のではなく“見にいく”ことです。
相談より、行動を。
反対より、準備を。
その先に、あなたの自由な働き方が待っているはずです。