こんにちは、黒羽です。
訪問マッサージや訪問鍼灸を始めたばかりの頃。
・初月で無料体験が15件入った
・営業初週に2件、3件と紹介が立て続けに来た
・開業してから2ヶ月で月商40万円を突破した
そんな勢いのあるスタートを切る方もいます。
でも一方で、
「最近、問い合わせがピタッと止まりました」
「モチベーションが上がらず、動けていません…」
「正直、少しだけ不安になってきました」
という、急ブレーキがかかったような状態に陥る方も少なくありません。
でも僕は、こういう相談が来てもまったく驚きません。
むしろ、
「よし、きたな。プラトーだな」
と感じるくらいです。
■ 成長には“踊り場”がある
この“プラトー”というのは、ビジネスの世界ではよく使われる言葉で、
直訳すると「高原地帯」、つまり上り坂がしばらくフラットになるような“停滞期”を意味します。
たとえば、筋トレでもそうです。
トレーニングを始めた頃は、少し負荷をかけるだけでどんどん筋肉がつき、
体重も落ちていく。
でも、ある時期を境に急に変化が止まる。
食事も運動もちゃんとしているのに、まるで前に進んでいる感覚がなくなる。
この現象は、スポーツでも勉強でもビジネスでも必ず起きます。
そして治療家としての開業にも、例外なくやってきます。
■ なぜ停滞期がやってくるのか?
それは「地盤固め」が始まった証拠です。
始めたばかりの時は、周囲の反応も新鮮で、情報発信も目に留まりやすく、行動すればすぐに結果に結びつく。
けれど、ある程度仕組みが出来てきた段階では、反応が鈍くなってきたように感じてしまうんですね。
これは「間違っているから」でも「才能がないから」でもありません。
むしろ、“成長の次のステージに入った”という自然な現象なんです。
■ 停滞期をどう乗り越えるか?
ポイントは2つあります。
①「これは自然なことだ」と知ること
まず大前提として、「停滞期は誰にでも来る」ことを理解すること。
それを知らないと、「自分には向いてないのかも…」と焦ってしまう。
でも、知っていれば「よし、ここを越えたら次の段階だな」と思えるようになります。
このマインドの違いが、継続できるか、やめてしまうかの差になります。
② “種まき”の時期だと捉えること
停滞期は、「刈り取り」ではなく「種まき」のタイミングです。
見えないところで、信用が育ち、信頼が芽吹き始めている時期なんです。
・過去に配ったチラシが、ふと目に留まる
・数ヶ月前に名刺交換したケアマネから突然連絡が来る
・放置していたYouTube動画にコメントがつく
こういうのって、よくある話です。
だから「今、反応がないから意味がない」と決めつけず、
地味な行動でも、淡々と続けていくことが一番の近道になります。
■ それでも動けないときは?
それでも気持ちが沈んで、なかなか行動に移せない。
そんな時は、まず「時間を細かく区切ってみる」ことをおすすめします。
「今日は10分だけチラシを折る」
「午前中に1通だけLINEを送ってみる」
「移動中にケアマネ訪問の一言トークを考える」
小さな行動でも「やった」という実感を得ることで、脳は前向きになります。
もう一つは、「誰かと話すこと」。
経営者は孤独です。
特にひとりでやっていると、正解が見えずに迷子になってしまいがちです。
そんな時は、同じ立場の仲間や、経験者と会話することで、気持ちが一気に軽くなることがあります。
■ 最後にひとこと
停滞期は、必ず訪れます。
ですが、それを乗り越えることができれば、必ずまた動き出します。
この「踊り場」をどう捉えるかで、次の景色が変わります。
「プラトー、来たな」
と思えたあなたは、もう大丈夫。
あとは静かに、しぶとく、続けていきましょう。
あなたの未来は、その一歩一歩の積み重ねの先にあります。