こんにちは、黒羽です。
最近、鍼灸整骨院の先生から、
「もう一つ収入の柱を作りたいんです」
「訪問で安定収入を確保したくて…」
というご相談をよくいただきます。
で、話を聞いてみると――
ある程度の資金はあり、
地元での知名度や人脈もそこそこ、
そして、開業から10年以上経っていて
数千枚のカルテ(=見込みリスト)を抱えている。
にも関わらず、真っ先にやろうとしてるのが
「よし、明日からケアマネ営業行きます!」
だったりするわけです。
ちょっと待ってください、と。
もちろん、ケアマネ営業が悪いとは言いません。
僕も現場時代に何十回も通って信頼を得ましたし、
効果が出る営業手法であることは間違いありません。
でもそれは、
カネもコネもゼロ、リストもゼロの人向けの戦い方。
すでに“資産”を持っているなら、
わざわざ地道な戦いを選ぶ必要はないのです。
■ 本当に使うべきは、あなたの「過去の患者リスト」
開業して10年以上経っていれば、
3,000〜5,000件のカルテがあるはずです。
でも、今も通っている患者さんって何人いますか?
だいたい300人前後じゃないでしょうか。
つまり残りの4,000人以上は、
一度はあなたの施術を受けたのに
今は来ていない【休眠患者】ということです。
このリストを活用しないのは、本当にもったいない。
彼らはあなたのことを覚えているし、
その中には通いたくても通えなくなった人、
例えば――
・脳梗塞で外出が困難になった
・腰を痛めて歩けなくなった
・家族の介護で時間が取れない
といった事情を抱えている方も少なくありません。
■ なぜ、休眠患者に声をかけると反応があるのか?
それは、“すでに関係性があるから”です。
どんなに古い患者さんでも、
あなたが変な対応をしていなければ
「またお願いしようかな」という気持ちがあるのです。
だけど、院長の多くは“怖がって”声をかけません。
「もう嫌われてるんじゃないか…」
「忘れられてるかも…」
「今さら連絡したら、しつこいと思われるかも…」
という、根拠のない不安にとらわれている。
でも現実は、「ただ忘れてただけ」だったりします。
■ だからこそ、今すぐやってほしいこと
65歳以上の休眠患者さんを抽出して、
手書きでハガキを出してみてください。
内容はこんな感じで十分です。
「最近、お見かけしませんが調子はいかがですか?」
「実はこのたび、ご自宅で施術できる訪問サービスを始めました。」
「通院が難しい方のために、国家資格者がご自宅へ伺います。」
たった100枚のハガキ(経費約6,000円)で、
3人の訪問新規が決まったら…
LTV(生涯顧客価値)で見たら50万円×3人=150万円です。
費用対効果で言えば、
これ以上優れた集客方法は他にありません。
■ 最後に
これは接骨院だけじゃなく、
整体院や実費治療院、エステ、リラクゼーション…
どんな院でも活用できる戦略です。
“何もないところから頑張る”のも素晴らしいけれど、
“すでにある資産を最大限活かす”のも賢い選択です。
目の前のカルテの山を、
“もう一つの収入の柱”に変えるのは、
今からでも十分に可能です。
ぜひ、今日中に一枚でもハガキを書いてみてください。
それが、明日の新しい未来を連れてきます。