こんにちは、黒羽です。

 

ある施術者の方から、こんな相談を受けました。

 

無料体験のときはとても良い反応だったのに、
本格的な施術が始まった途端、

文句ばかり言われ、提案には耳を貸さず…。

ついには無断キャンセルまで。
もう続けていける自信がありません。

 

こういった経験、もしかしたらあなたにもあるかもしれません。

 

「せっかく困っている人のためにやっているのに…」
「こういう人を救うのが本当の施術者じゃないのか…?」

 

そう思って我慢してしまう気持ち、よくわかります。
でも――
すべての人を救おうとすることで、自分が壊れてしまっては意味がないんです。

 

■ 売上の80%は、たった20%のお客さまから生まれる?

 

これは「パレートの法則(80:20の法則)」として有名です。

たとえば、
100人の患者さんがいたとしても、
実際にあなたの売上の大半は、

たった20人の“本当に必要としてくれる人”が支えてくれている、という話です。

 

 

■ すぐに離れたほうがいい患者さんの特徴

以下に当てはまる方がいたら、
その方との関係は早めに見切りをつけることを真剣に検討してください。

 

1.常に不満を言い続ける人
どんな説明をしても、施術を工夫しても、必ず何かしら文句が返ってくる。

 

2.施術者への攻撃や嫌がらせがある人
言葉遣いがキツイ、目を見て話さない、威圧的な態度などが継続的にある。

 

3.無断キャンセルを繰り返す人
時間を守らないことを当然のように受け止めている。
これ、実は施術者を“軽んじている”サインでもあります。

 

■ 「去る勇気」もプロの選択

「もう少し頑張れば改善するかも…」と期待する気持ちは、よくわかります。

でも、その患者さんがあなたのことを本当に必要としていない場合、
時間も信頼も、すべてがすり減っていくばかりです。

 

だから、こう言ってあげていいんです。

「〇〇様のご希望に添えるよう努力してまいりましたが、
十分にお応えできず申し訳ありません。
別の先生にご相談いただくほうが、〇〇様のためにも良いのではと考えております。」

 

これは、逃げではなく、プロとしての選択です。

 

■ 「1人に引っ張られるな。99人を見よう。」

この業界には、あたたかくて感謝深い方が本当に多くいらっしゃいます。
でも、1人の強烈なクレーマーが、
施術者の気持ちを折ってしまうことがあるのも現実です。

 

僕自身も、これまで何人か、
「このままでは自分が疲弊してしまう」と判断して、
離れる選択をしたことがあります。

そのたびに感じたのは――

「大切にすべきなのは、自分の施術を信頼してくれる方たちだ」

ということでした。

 

■ 最後に

もちろん、すべての患者さんに優しくしたいという気持ちは本物だと思います。
でも、治療院経営は“ボランティア”ではありません。

あなたにも守るべき生活があり、家族があり、未来があります。

だからこそ、
施術を本当に必要としてくれている人に、時間とエネルギーを注ぎましょう。

それが、あなた自身の人生を守る最善の判断でもあります。