こんにちは、黒羽です。

今日は、これから開業しようとしている方が“ほぼ必ず”通る、ある誘惑についてお話しします。

それは…
「友達と一緒に治療院を開業しよう」という選択。

気持ちはよく分かります。
仲間と一緒にやれば心強いし、不安も減るし、寂しくない。
学生時代の戦友だったり、同期の仲良しだったり。
開業初期の緊張感を分かち合えるのは、確かに魅力です。

でも、ハッキリ言います。

その選択は、将来的に高確率で“揉め事”になります。

いや、高確率どころか、ほぼ“確定演出”です(笑)。


■揉める理由は「感情」と「数字」

共同経営で一番多いのが、こんな不満。

「なんで俺の方が頑張ってるのに、報酬はアイツと同じなんだよ…」

そうなると、ちょっとした言動にイラッとしたり、
お互いが相手の動きを監視し出したりして、雰囲気は最悪。
結果的にどちらも疲弊して、ビジネスどころじゃなくなるのです。

しかも責任の所在があいまいだと、
「俺がやらなくても、まあアイツがやるだろう」ってなる。

この状態、怖くないですか?
お互いが遠慮し、期待し、失望し、衝突する。
一緒に始めたせいで、仲もビジネスも崩壊する例、山ほど見てきました。


■パートナーを組む前に知っておきたい「掛け算の法則」

ビジネスはよく「掛け算」で語られます。
でもこの式、単純だからこそ要注意です。

たとえば、
あなたが「3」くらいの実力で、相手も「3」だったとします。

3 × 3 = 9

まあまあです。じゃあ、2人で割ると1人あたり4.5の成果。

ところが、自分も相手も「まだこれから」で、数字が「1」だったら?

1 × 1 = 1

2人で割ったら、0.5ずつ
…もう、やらない方がマシですよね。

さらに最悪なのは、
0 × 10 = 0

ですから。
どれだけ相手が優秀でも、自分の基礎力が0なら、結果は0なんです。


■「まずは1人でやり切る」これが最初のステップ

つまり、
パートナーを探す前に、自分を育てろ。
というのが僕の結論です。

少なくとも、月に安定して80〜100万円くらいを自分の力で稼げる状態。
そのレベルになって初めて、
「お互いを高め合える関係」が築けるようになります。

その状態なら、自然と周りのレベルが高い人たちと繋がっていきます。
あえて自分からお願いしなくても、向こうから声がかかることすらあります。


■友情とビジネスは別物

友情を壊さないためにも、
ビジネスはしっかり実力と仕組みで考えるべき。

「一緒にやろうよ!」は友情。
「一緒に伸ばそう!」はビジネス。

その違いを明確にしないと、どちらも失います。

ぜひ、まずは1人で安定した売上を立てられる状態を目指してください。

それが将来の選択肢を広げる、最大の近道です。


▽まとめ

・友達とビジネスを始めるのは揉める原因になりやすい
・報酬の不満や責任感のズレがトラブルの火種に
・ビジネスは「掛け算」=自分の実力が低いと結果も出ない
・まずは1人で月商80〜100万を目指すことが優先
・友情とビジネスは分けて考えよう!


必要なのは、「甘え」ではなく「実力」です。

まずは自分を磨いて、誰かと組んでも結果が出せる人になりましょう。
一緒に、地に足のついた自由を目指していきましょうね。