こんにちは、黒羽です。
今回は、訪問鍼灸や訪問マッサージでよく出てくる質問――
「レセプト請求」に関する疑問について、まとめてお答えします。
現場で施術に集中する一方で、
この“事務手続き”の部分に不安を感じている先生も多いんじゃないでしょうか?
「請求ってまとめてしていいの?」
「Excelで自分で作ったレセプトでも大丈夫?」
「住所ってどれ書けばいいの?」
そんな不安や疑問をスッキリ解消できるように、
ひとつずつ丁寧にお伝えしていきます。
■ Q1. 数ヶ月分まとめてレセプト請求できますか?
→ 基本的にはOKです。
たとえば「3か月分をまとめて請求」という形も可能です。
ただし、あまりに遅れると保険者から問い合わせが来る可能性もありますし、
支払いが遅れることでキャッシュフローに影響することもあります。
\ ポイント! /
・「今月分を来月まとめて出す」などの範囲ならOK
・「6か月分まとめて…」など極端に遅れるのは避けましょう
・「訪問開始初月は様子を見て、2か月目でまとめて出す」などもよくあるケースです
■ Q2. Excelで作ったレセプト用紙でも請求できますか?
→ 問題ありません。
レセプトには「これじゃないとダメ」という厳密な全国共通フォーマットがあるわけではなく、
必要な情報が全て記載されていればOKです。
必要な項目の一例:
・被保険者氏名
・保険証の記号・番号
・傷病名
・施術日・回数・施術部位
・施術料金・一部負担金
・施術者名、施術所名
・医師の同意内容
・摘要欄の記載(必要に応じて)
ただし注意点として、保険者によっては独自フォーマットしか認めない場合があります。
このため、事前に保険者に確認するのがベストです。
\ 黒羽からのアドバイス! /
・「Excelで作ったけど問題なかった」という声は多い
・でも、提出先によっては「これじゃダメ」と言われることもある
・初めての請求先には一度電話して確認を!
■ Q3. レセプトに書く住所は、どっち?
(保険証の住所? 実際に施術した施設の住所?)
→ 基本は「保険証に記載された住所」を書きます。
ただし、実際に施術を行っているのが自宅ではなく、
「施設(有料老人ホームやグループホームなど)」の場合は、
レセプトの“摘要欄”にその旨を記載するのが正解です。
たとえばこんなふうに書きます:
摘要欄:〇〇施設(〇〇市〇〇町〇丁目)にて施術
これによって、「施術場所」と「保険証の住所が異なる理由」を明確に伝えることができます。
最後に黒羽からひと言
レセプト請求って、初めてやるときは「なんか怖い…」って感じますよね。
でも、基本を押さえて、確認をしながら進めれば大丈夫です。
・保険制度は“ざっくり”でやると危険
・でも、“きっちりやれば味方になってくれる”
施術の技術と同じように、請求も積み重ねて慣れていくものです。
もし不安があれば、まずは小さく、確実に一歩踏み出していきましょう!