こんにちは、黒羽です。

「さあ、独立して治療院も作った!これから患者さんをどんどん施術していくぞ!」
…と、意気揚々とスタートしたはずなのに。

現実はそんなに甘くなかった――
これは、僕自身が通ってきた道でもあります。

特に多いのが、営業活動でつまずくパターン
「よし、まずはケアマネ営業からだ!」と気合を入れて動いたはいいけれど…

・「間に合ってます」
・「もう他のマッサージの方が来てます」
・「紹介はしていませんので…」

こういう言葉を何十回、何百回と浴びる中で、心が折れていくんですよね。
「オレ、なんでこんなことしてるんだろう…」って。

でも、ちょっと考えてみてほしいんです。

そもそも、営業ってどうやって学んだらいいのか?
僕ら施術家は、専門学校でも開業セミナーでも、“営業”なんて習ってません。

営業が苦手なのは、当たり前なんですよ。
問題は、「苦手だからやらない」じゃなくて、「苦手だからこそ、正しい方法を知る」ことなんです。


ケアマネ営業の正体は「間接営業」

営業=“患者さんに直接売り込むこと”と思ってる人、多いんですけど、
訪問治療でやっているのは、まさに間接営業です。

つまり、僕らが信頼を得たい相手は「ケアマネ」さんや「施設長」さん。
この人たちが、「この先生なら任せられる」と思ってくれて初めて、
その先にいる患者さんと出会えるわけです。

だから、「腕を見せれば選ばれる」なんてことはない。
人柄、印象、信頼感の方が、何倍も重視される世界なんですよね。


ケアマネ営業の3ステップ

1.第一印象がすべて

人は最初の3秒で「この人、アリかナシか」を判断します。
身だしなみ、言葉遣い、目線、表情。ここで「不安感」を与えてしまったらアウトです。

最初はとにかく「感じの良い人だな」と思ってもらうこと。
「腕は確かです」なんて言葉は、信頼されてから初めて効力を持ちます。

2.数をこなす

これはもう“打席に立つ回数”です。
10件訪問して全部断られたからって、やめたら何も起きません。

最低でも100件、200件。
中には「全く成果が出なかった…」という人もいますが、それはやり方を変えるチャンスです。
いわば“打ち方の見直し”ですね。

3.質を上げる

慣れてきたら、今度は「どこでつまずいてるのか?」を振り返りましょう。

・名乗り方が硬い?
・保険の説明がわかりづらい?
・想いが伝わっていない?

「やっているつもり」じゃなくて、「伝わっているかどうか」。
ここを改善していくと、反応は確実に変わってきます。


成果は“偶然”ではなく“積み上げ”から生まれる

営業って、すごく泥臭いものです。
だけどその泥の中に、次の出会いや紹介の“種”が埋まってるんです。

大切なのは、営業の数と質を冷静に見つめること
そして、「今日も断られた…」ではなく、「今日も経験値が増えた」と思える自分でいること。

僕も、何十件と断られて、ようやく1件紹介されたときのあの感動は、今でも忘れません。
「誰かの信頼に応えられた」――そんな小さな成果が、やがて大きな流れを作ります。


あなたの“熱意”が、武器になる

営業が得意じゃなくていいんです。
完璧なトークなんて、むしろ胡散臭く見えることすらあります。

必要なのは、「この仕事を通して、誰を笑顔にしたいのか」
――その熱意が、ちゃんと相手に伝わっているかどうか。

ケアマネさんや施設の方々も、“人”を見ています。
パンフレットより、スーツより、話す内容より、
「この人になら任せてみてもいいかも」と思ってもらえることが、いちばん大事なんです。


最後に、今日のまとめ

・訪問施術の営業は“間接営業”
・第一印象で「任せられる人」だと思ってもらう
・数をこなして、反応を見て、質を上げる
・営業は“運”じゃなく“積み重ね”で決まる
・熱意と想いが、最大の武器になる

もし今、営業に疲れて立ち止まりそうなら、
今日の内容が少しでも背中を押せていたら嬉しいです。

引き続き、地道に、でも誠実に。
一緒にコツコツ積み上げていきましょう。