こんにちは、黒羽です。

この業界で保険を使うなら、
避けて通れないのが「同意書」。

わかってはいるけど……

・医師にうまくお願いできない
・書いてもらうタイミングがわからない
・患者さんや家族に説明しても通じない

そんな悩みを抱えてる方、少なくないと思います。

同意書が取れないと、施術そのものが始められない。
でも、やり方を間違えると「え?営業?」と勘違いされたり、

医師との関係がギクシャクしてしまうことも。

今日はその“落とし穴”と、避けるための具体的な対策についてお話します。

なぜ、同意書は「書類以上に大事」なのか?

同意書って、ただの紙ではありません。

あれは信頼と責任のバトンなんです。

医師がサインするということは、

「この施術者に、患者さんの一部を任せる」という意思表示。

だからこそ、ただ形式的に渡しても、
「はいそうですか」とはならないんですね。

医師も忙しい。責任もある。

だから、信頼関係もなく、説明も曖昧なままだと、

「これは誰のための施術なの?」
「この人、本当に大丈夫なの?」と

思われて、断られるんです。

よくある“3つの落とし穴”とその回避法

では、現場でありがちな失敗を3つ挙げて、
どう乗り越えるかを具体的にお伝えします。

①【患者任せにしてしまう】

「先生にこの紙を渡してきてくださいね〜」
と患者さんやご家族に丸投げ。

これ、かなり高確率で返ってきません。

しかも、患者さんの伝え方次第で、
内容が医師に誤解されるリスクもあります。

●対策
→ 必ず、書き方の見本をつけて、
「このような理由で、こういう方に施術しています」
という説明文を事前に一緒に用意する。

できれば、施術者自身が診察同行するのがベスト。

②【“お願いモード”が強すぎる】

「お忙しい中すみませんが…よかったら書いていただけないでしょうか…」
という“低姿勢すぎるスタンス”も逆効果になることがあります。

これは、相手にとって「断っていい案件」だと思わせてしまうからです。

●対策
→ ポイントは「お願い」より「情報共有」。

「こういった患者さんで、日常生活の中でこのような困りごとがあり、
それに対して、〇〇の施術を行うことで改善が見込める可能性があります」
というように、“医学的根拠”と“目的”をセットで伝えること。

③【最初から「書いてもらえない」と思い込んでいる】

これは意外と多いのですが、
「この先生は無理だろうな」と思って行動を止めてしまうケース。

でも実際は、“言い方とタイミング”で変わることが多いです。

●対策
→ 医師が比較的落ち着いている曜日や時間を調べる。
急性期病院ではなく、在宅医療に理解のある開業医を選ぶ
一度断られても、次の患者の時に再チャレンジする。

この“粘り強さ”が、結果につながります。

同意書は「制度への理解×信頼」でできている

この書類を軽く見てしまうと、
患者さんも、医師も、自分自身も損します。

逆に、丁寧に扱えば、
「この先生なら任せられる」と信頼を得るきっかけにもなる。

大事なのは――

・制度的な根拠をちゃんと理解していること

・患者さんと医師の双方に「メリットと目的」を説明できること

・書類を“紙”ではなく“信頼のツール”として扱う姿勢

これができていれば、断られる確率はぐっと下がります。

まとめ

・同意書は「ただの紙」ではなく、信頼のバトン

・患者任せにせず、説明文・見本・同行でサポートする

・低姿勢すぎず、「情報共有」として伝える

・医師の反応は“タイミングと伝え方”で変わる

・制度と現場の橋渡しができる施術者こそ、信頼される


もし、今「同意書がなかなか通らないな…」と感じているなら、

単に書類を渡して終わっていないか?

相手の不安を言葉で埋める努力をしているか?

一度、振り返ってみてください。

きっとどこかに“改善のヒント”が隠れています。