こんにちは!「1人で自由に稼ぐインフォセラピスト」の黒羽来富です。
今回は、「 整骨院の療養費支給申請書の初診時サインはNG!物理的に不可能問題!? 」ついてお話しします。
多くの整骨院は、初診時いきなり患者さんに療養費支給申請書のサインをもらうことが多いと思います。
よくあるのが、クリアファイルに穴を開け、そこに名前を書いてもらうケースです。
悪質なケースだと名前以外のところは黒いシートで隠す整骨院もあります。
患者さんに、療養費の取り扱いについて詳しく説明せずに、
「ここに名前書かれると保険が使えますから。」
と、言うだけ。
むしろ、細かい事を言われると面倒だから…。
なぜ、このようなことをするのか?
それは、後からサインをもらうのが大変だからです。
しかし、これは不当事項に当たります。
療養費の支給基準では、不正事項はレッドカード、不当事項はイエローカードです。
整骨院個別指導では、不正が見つかれば即、
監査→高い確率で受領委任取り扱い停止=廃業。
正直、死刑判決に等しいわけです。
不当事項だけでは監査には発展しませんが、あまりにも目立つ場合は注意が必要です。
本来、療養費の支給基準に沿ったやり方の場合、
申請書の内容を見て、治療日数や治療内容等を患者が確認して、
間違いない事の証拠として記入するものです。
しかし、いつかしら整骨院業界はこのような事になっている現状….。
ちなみに、訪問鍼灸マッサージの場合は、このような事は起きません。
なぜならば、直接患者さんのお宅に行くから。
その月の施術が終わったら、申請書に治療日数や治療内容等をレセコンで印字し、
次月始めに申請書を持って、きちんと確認してから患者さんのサインと印鑑を確実に頂くことができるからです。
正真正銘、クリアです。
しかし、整骨院の場合、
すべての患者さんに確認を求めるようになると、わざわざ整骨院に来てもらわないと行けないわけです。
全ての患者さんに月の最終日に合わせて、治療も兼ねて来てもらう事など不可能に近いのです。
例え封筒で返信用封筒も付けて郵送しても全てが返ってくることはないでしょう。
患者さんによっては返信しない方もおられますから、非常に手間がかかります。
ですから、整骨院で保険治療にサインと印鑑をもらわないといけない、
そもそもこのシステム自体が整骨院では不可能に近いんです。
他の整骨院がどのようにやっておられるか分かりませんが、私は実際問題、
療養費の支給基準を完璧に守ろうとすること自体が、整骨院おいてはかなりグレーでないとやっていけないと思うのです。
全てを完璧にして不当事項のないように運営することが整骨院では可能なのか??….
ですから、割の合わない整骨院業務を手放し、訪問鍼灸マッサージに移行したのが正直な感想です。
不当事項にあたるこのケースは、不正の温床となっています。
患者さんにサインと印鑑を最初にいただければ、
後は自分で水増し請求したり、勝手にやってもない治療を加算することもできるのです。
患者さんに確認するそもそもの目的がなされてない、この整骨院業務のシステムがある限り
不正はなくならないかもしれませんね。